そのため交際は都市伝説とも囁かれたのだが、2014年に『週刊女性』が松潤との結婚を問うた際には《それは私が何かを言うとまた騒がれてしまいますので。ごめんなさいね》と満面の笑みで対応。交際を肯定せずとも否定することもなかった。
「この時点で10年になろうとしていた“交際期間”。この時、27歳だった彼女としてみれば松潤からのプロポーズを今かと待っていたのかもしれません。ところが、SMAPに代わるジャニーズの屋台骨になっていた嵐。国民的アイドルからの“申し入れ”はなかった。
2015年にタレント女性との熱愛をキャッチされた大野が、わざわざライブ前に交際を否定する“謝罪会見”を開いたほどですから、ましてや結婚が許されるはずもなかったのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
そして2人に亀裂が入ったのが、井上が29歳になった2016年のこと。10月に長年所属した事務所から独立し、いよいよ結婚かと思われた2か月後に松潤が『週刊文春』に、セクシー女優との二股愛をすっぱ抜かれたのだ。
井上はその後、岸部一徳が代表を務める俳優事務所に移籍。翌2017年1月に30歳を迎えたのだった。
晴れ晴れとした表情の井上
「スポンサーや仕事関係がついて回る、自分の都合だけで結婚が決められないのが芸能人。松潤の“裏切り”もまた“永すぎた春”がゆえの出来事だったのかも。真央ちゃんは変わらず、というよりも吹っ切れたみたいですよ。長年の悩みが消え去ったのか、今は晴れ晴れした表情で仕事に打ち込んでいるみたい」(芸能プロマネージャー)
たしかに独立前と変化なく、むしろ女優として演技の幅を広げてドラマや映画に出演している井上。一方で、こんな“心の変化”も起きているようでーー。
「2020年1月にとある月刊誌のインタビューに応じたのですが、その版元が創価学会系の出版社なのです。そして2021年1月には聖教新聞の連載企画《私がつくる平和の文化3》の第1回目に呼ばれています。彼女がこうして登場するのは珍しく、またいずれも誕生日の1月だけに、松本さんとの10数年を経て何らかの気持ちの変化はあったのではないでしょうか」(芸能ライター)
冒頭のインタビューが聖教新聞のそれなのだが、井上は続けてこんなことも語っていた。
《多くの人と出会って、いろんな世界を見ていく中で、目指しているものや、その先のことにばかり囚われていては、足元が見えなくなることもありますよね。だからこそ、時には自分自身の原点に戻ったり、お世話になった人に感謝ができる自分でありたいなと思います》
松潤と過ごした年月は、少なくとも彼女の成長の糧になっているようだ。