北山宏光

「僕が演じる杉村もくせ者ですが、一番はやっぱり(亀梨和也が演じる)鷹野じゃないかな。一番のくせ者であってほしいという思いもありますけど」

メガネは自分から提案

 土曜ドラマ『正義の天秤』(NHK総合、毎週土曜 夜9時〜)で、元ニートで引きこもりだった弁護士の杉村徹平を演じている北山宏光(Kis-My-Ft2)。事件の真相に迫る法廷ミステリー作品で、主人公の元外科医で弁護士・鷹野和也と同じ法律事務所で働くくせ者ぞろいのメンバーのひとりを演じている。

「人生の一発逆転を狙って弁護士になるエネルギーを持っていて、優しくて素直。ちゃんと人のことを気遣えるのが杉村。僕自身とは、精神的な部分で似ているところが多いなと思っています。それが、演じることに直接つながっていくというわけではないのですが、ヒントにはなっていますね

 ドラマで杉村がかけているメガネは北山から監督に提案した。

「見てくださる方にひっかかる何かを加えたいと思ったときに、メガネをしていたら面白いかなと思ったんです。杉村は過去にメガネをしていてもおかしくない生活を送っていたし、そのことを言葉にしなくても説明できる可能性もあると思って。いろいろなメガネを準備したなかで、監督の一番のお気に入りをかけています(笑)」

 鷹野を演じる亀梨とは同じ事務所に所属する同級生で、ともにNHKのドラマに初出演する共通点が。

「(亀梨は)楽しみながらも、大変そうです。セリフの量もあるし、弁護するときの言葉というか用語もあるうえに鷹野という人物を乗せていかないといけない。“セリフ、大変そうだね”って声をかけたら、“そうなんだよ”って言ってました。僕は陰ながら応援している感じです(笑)

 クランクインは亀梨演じる鷹野とのキャッチボールのシーンだったという北山に、これまで亀梨とキャッチボールをしたことがあったのか聞くと、

「もしかしたら、ジャニーズ野球大会で1〜2球投げあったかもしれないです(笑)。鷹野の言葉や行動を、ときに反発することもありますが柔軟に受け止め、少しずつ成長していく杉村を見せていけたらと思っています」

共演者で一番のくせ者は?

 奈緒ちゃんかな。初めての撮影シーンでも鼻歌を歌っている感じの子です。それに、思ったことが行動に出ちゃう(笑)。ソワソワしているなと思って、「何か聞きたいことがあるでしょ?」って話しかけると、「そうなんです!!」みたいな。現場を明るくしてくれてもいます。