女性議員が女性に差別発言

 524票を獲得し、2位にランクインしたのは'20年9月、自民党本部で行われた会合で問題発言をした杉田水脈(みお)

「女性はいくらでも嘘をつける。そういう方は多々いた」

 これは女性の性暴力被害者を支援するための相談事業に関しての発言だ。

「女性だけでなくとも、男性だって政治家だって、平気で嘘つく人もいるのに。そうやって平気で差別的なことを言うのは許せない」(39歳埼玉・建設業)、「嘘をつくかどうかは性別ではなく、人としての資質だと思う。なぜ男女で分けるのか意味がわからない」(49歳大阪・医療福祉関係)

 自身も女性でありながら、性別で括った差別発言に批判が殺到。'18年には「LGBTは生産性がない」とする論文を雑誌に寄稿し、大問題に。最終的には掲載した雑誌が休刊に追い込まれた。一方で杉田は今も議員として活動中だが……。

 3位にランクインしたのはこの人。'17年4月に自民党の政治資金パーティーで東日本大震災について触れ、

「まだ東北、あっちのほうでよかった。首都圏あたりだと莫大、甚大だったと思う」

 などと発言した今村雅弘元復興相で、489票を獲得。

「東北に住んでいたので“あっち”にどのような意味が含まれているのか考えると悲しかった。世界のどこで起こっても、よかったとは思えない」(41歳宮城・教育関係)、「福島に住んでいて、原発事故により避難や精神的苦痛を味わった者としてこの発言は許せない。福島原発で作っていた電気はほぼ東京に送られていたってことがわかっているのか」(56歳福島・自由業)

 '11年3月11日に発生した未曾有の大災害から今年で10年。家族を失い、住む場所を奪われ、多くの人が絶望に打ちのめされた。にもかかわらず、どこか他人事のような発言をしたのが、復興担当大臣というのだからビックリだ。人の気持ちがわからないなら、政治家の資質が問われる。

「議員として最低で、血も涙もない」

「(北朝鮮による拉致被害者で)生きている人はいない」

 この発言により現在進行形で炎上中なのは、4位にランクインした生方(うぶかた)幸夫

「拉致被害者の家族の活動を頭から否定する、国会議員として絶対にしてはならない発言だから」(40歳大阪・専業主婦)、「横田めぐみさんのご両親は自分の人生を懸けてめぐみさん救出のために生きてきて、血の滲むような活動をしてきた。なのに“生きている人はいない”という言葉がなぜ出てくるのか。議員として最低で、血も涙もない」(39歳兵庫・小売業)

 問題の発言は千葉県松戸市で今年9月23日に行われた会合で話したもの。これを受け10月11日に『北朝鮮による拉致被害者家族連絡会』が発言の取り消しと謝罪を求める抗議声明を発表した。

 生方はツイッターで謝罪したが、実は今年2月に森喜朗元首相の“失言”に対してこんな投稿をしていた。

《森元総理、結局辞任せず。失言という“本音”を吐いても、撤回すればOK(中略)誰も責任を取って議員を辞めようとしない。頼りは有権者の判断だけ》

 最近は、街頭演説を頑張っているようだけど、頼りの有権者はどう判断するだろう?

 5位に選ばれたのは平沢勝栄元復興相だ。'19年1月に山梨県内で開かれた集会で、

「(少子高齢化問題に触れ)LGBTばかりになったら国がつぶれる」

 と発言。政治家は多様性への理解がなければいけない立場のはずなのに……。

「LGBTの方々を否定するような発言は、不愉快でしかない。まだまだ理解されにくい世の中だと思うけど、個人の自由。どう生きようと他人に何か言われる筋合いはない」(32歳東京・サービス業)、「LGBTQの人が増えても出生率は変わらない。 それよりも出生率を上げるために改善するべきところがある」(26歳鳥取・金融関係)

 こんな議員ばかりになったら、日本がつぶれる。