痛気持ちいい“足裏刺激”でポカポカに

 最後に紹介するのは「体温管理士」という資格を持ち、エステティシャンやフットリフレクソロジスト(足底反射療法士)としても活躍している女優の大場久美子さん(61)。

 大場さんご自身、10年ほど前までは、末端冷え性で、全国どこへ行くのにも電気毛布やマットを持参しないと夜眠れないほどの冷えに悩んでいた。それが、足底反射療法士の勉強を始めてから、冬でも素足や薄着でも平気なくらい平熱が上がり、風邪ひとつひかない身体になったそう。

足裏の反射区を刺激すると、冷えに効果が高くおすすめですよ。冷え性にきくのは、足裏の半分から下の土踏まずのあたり。クリームをつけてグーの手でゴリゴリと押したり、イスに座ってその部分にゴルフボールをゴロゴロと押しあてるんです。痛いようならテニスボールでもOK。痛気持ちいいくらいがベストです

 さらに、首・手首・足首の3首を温めると、全然温かさが違うとも。

ストールやスカーフを1枚バッグに入れておくと体温調節とオシャレが兼ねられておすすめです

 ただ、冷えの改善にはトータルのバランスが大事と語る。

結局は普段の生活習慣が響いているんですね。朝はしっかり起きて太陽の光を浴びる、ねぎやしょうが、旬の野菜など身体を温める食事をする、シャワーではなく低めの温度の湯船にゆっくりつかる、寝る前は携帯をいじらず脳と心を休めて質のいい睡眠をとる……。すべてを実践するのは難しいかもしれませんが、できる限り取り入れてみるといいですね」

 大場さんも、生活習慣が崩れて冷えを感じるときは、足湯をしたり、握りこぶし大のしょうがを鍋に入れて食べたりと、即効性のある対策で帳尻を合わせることも。そんな温活習慣を取り入れるようになって、体調の変化だけでなくイライラすることが減ったり、気持ちまでも違ってきたという。

 3人に共通するのは、自分の身体をいつもご機嫌な状態にしておきたいという気持ちと、「いいものはなんでも取り入れる」という柔軟な姿勢。そんな考え方も若さや元気の秘訣だろう。冬は知らず知らずのうちに身体の先端や芯が冷えてしまう。3人の温活習慣を参考に、いつまでも巡りのよい健康的な身体を手に入れたい。