トラヴィス・スコット、死傷者を出したライブで…

 音楽フェスの会場がパニック状況になり、10人が死亡、多数が負傷した事件で、ラパーのトラヴィス・スコット(30)の傍若無人なふるまいに改めて焦点が当たっている。

 これまでにも、彼はしばしばファンを「ragers」(怒っている人たち)と呼んでは、観客たちに「もっと怒れ!もっと怒れ!」と叫ばせたりしていたらしいのだ。そのせいで手をつけられない騒ぎになり、意識不明になる人やケガ人が出ることがあっても、彼はむしろそれがうれしい様子。SNSに「意識不明者が出なきゃショーじゃないよ」などと投稿していた。

 今回のライブでも、救急車が来ているのが見えていたはずなのにライブを続行したうえ、平然とアフターパーティーに出席していたことがわかっている。彼は亡くなった方々の葬式代を出すと言っているものの、それですむことではない。すでに何人かが訴訟を起こしているが、あとに続く人たちはまだ出てきそうだ。

●トラヴィス・スコット
 
テキサス州ヒューストン生まれ。2015年にデビュー、昨年秋には1年で3曲を「Hot 100」入りさせた最初のアーティストとなる。恋人カイリー・ジェンナー(キム・カーダシアンの妹)との間に1児を持つ。