「今回、いろんなことを頑張っておりますので、これからよろしくお願いします」

 1月3日に放送された、嵐の活動休止後初の主演ドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』(フジテレビ系)のクランクインで意気込みを語った二宮和也

「戦時中の日本を舞台に、初めは嫌っていたイタリア人たちと一緒に生活をする中で、しだいに友情が芽生えていく物語です。ドラマを見た人の間では、戦争の話なのに、重すぎず心が温まると好評でした」(テレビ誌編集者)

 撮影で頑張っていた“いろんなこと”のひとつがイタリア語だ。

役作りはしないけれども

二宮さんの役はかつてイタリアに滞在していた経験があり、イタリア語を話せるという設定なので、イタリア語の習得は必須でした。もともと話せるわけではないので、苦労したでしょうね……」(同・テレビ誌編集者)

 当初、イタリア語が話せないのは二宮だけだった。

「イタリア語を話す役は“日常会話程度は話せる人”という前提で、キャストが集められていたのです。しかし、現地への留学経験者でも演じる自信がなかったほど、イタリア語での演技は難しかったようです」(制作会社スタッフ)

 それほど大変な撮影に、二宮はどのように挑んだのか。

二宮さんは“役づくりはしない”と普段から公言しています。台本は自分の箇所以外は読まず、事前に演技の構想を練ることもありません。しかし、必要なスキルは完璧に身につけることを徹底。方言を話す役を演じるときは、その方言のテープを常に聞いたり、テレビでその方言を話す芸能人を見たりして勉強していたとか」(芸能プロ関係者)

 では、イタリア語は?

翻訳アプリを使って特訓したんです。アプリに向かってイタリア語を発音して、正しく翻訳されるまで練習するという方法です。その成果か、長いセリフもNGなしで完璧にこなしていましたよ」(前出・制作会社スタッフ)

 しかも、ほぼ独学だという。

付きっきりで語学の指導を受けていたわけでもないんですよ。二宮さんは覚えるスピードが圧倒的に速く、演出の動きなども1度で覚えられるほどで、天性のものだと評判。もちろん二宮さん自身の努力もありますが、今回のイタリア語習得も天性の記憶力に負うところが大きいでしょう」(同・制作会社スタッフ)