覚醒剤取締法違容疑で逮捕された、アイドルグループ、KAT-TUNの元メンバーの田中聖(36)。
元メンバーとして田中より先に逮捕(大麻取締法違反)され、執行猶予付き判決を受けていた田口淳之介(36)が、プロ雀士になることを明らかにし、本人がツイッターで報告した。
「現在、日本にはプロ雀士の団体が6団体あります。田口さんがプロテストを受けたのは、日本プロ麻雀協会という組織です。麻雀の腕前は当然ですが、同時に一般教養、並びに麻雀と社会との関係などといったテーマに沿った小論文のテストがあります。田口さんはそれに突破したわけです。アイドル時代から麻雀は好きだったそうですが、聞いたことはなかったので、今回の合格にはちょっと驚いています」(スポーツ紙記者)
執行猶予期間は昨年秋に開けた田口。セカンドチャンスとして、芸能界ではなく麻雀の世界を選んだ。
2年ほど前、東京高検の検事長が知人の新聞記者と賭け麻雀をしていたとして辞表を提出(訓告処分も受けた)したことがあった。賭け麻雀は言うまでもなく法律違反だが、世間一般では、金銭の授受を含めた麻雀が広く楽しまれている。
田口淳之介の需要
「そんな中、麻雀を競技として取り扱うプロ組織、Mリーグ機構が作られたことで、プロ雀士という存在が注目されるようになりました。対戦も行われ、インターネットテレビでオンエアもされている。4人の団体戦で、優勝賞金が5000万円ですから、優勝すればプロとして食うことができる世界になりました」(Mリーグ関係者)
勝てば食えるが、勝者以外はすべて敗者という勝負の世界。田口雀士は、生き残ることができるのだろうか。
「元アイドルとしての存在感は、うまく活用すれば収入につながるでしょうね。麻雀業界は、麻雀人口を増やそうとしている。麻雀教室を開いたりするのもそのためです。そこの講師として田口を呼べば、多くの女性ファンが、麻雀に興味を持つことも期待できる。大会の賞金を手にできるのは勝者だけですが、イベントに出演したり、関連グッズを発売したりするプロもいます。
チェーン店の雀荘に行くと、店内ポスターで『プロ雀士の〇〇さんが〇日にやってきます』と告知されていることがあります。プロと打ちたい一般人はいますから、そういう人にとっては『元KAT-TUNの田口と打った!』というのは、ちょっとした自慢にもなる。男性客にも女性客にも、田口の需要はあると思いますよ」(前出・Mリーグ関係者)
ちなみに雀荘で“ゲスト打ち”をすると、4~5時間で5万円程度のギャラが支払われるという。それが週に3日あれば月に60万円。アイドル時代に比べれば少ない収入だが、食うには困らない。
「辞めジャニとして音楽活動をする人、YouTube活動をする人、いろいろいいますが、何をやるにしても元手がかかる。プロ雀士なら、それがいらない。しかも田口にとっては、大好きな麻雀。プロ雀士になったことは案外いい選択かもしれませんね」(前出・スポーツ紙記者)
元アイドルのセカンドチャンス。その行方が楽しみだ。
〈取材・文/薮入うらら〉