「離婚しましたけど、それが何か?」な時代に突入した
若い恋人を得たことで、美容系雑誌から「年下のオトコを虜(とりこ)にする美容法」の取材も増えそうです。年齢差があるカップルですので、今後何か問題が起きるかもしれませんが、たとえうまくいかなかったとしても、それも含めて仕事に変えていけるのではないでしょうか。仕事の面でもプラスと言えるでしょう。
ひと昔前の感覚で言うなら、シングルマザーは「結婚に失敗してしまった人」だったかもしれません。しかし、女性誌『STORY』(光文社)の歴代カバーモデル、黒田知永子、亜希、稲沢朋子、高垣麗子はシングルマザーです。「離婚が恥ずべきこと」から「離婚しましたけど、それが何か?」な時代に突入したと言えるのではないでしょうか。2021年8月号の『GLOW』(宝島社)では、ともに離婚を経験したモデルの稲沢朋子とクリス-ウェブ佳子が対談し、「人生100年時代だから、老いても恋愛はずっと現役かも」「また結婚したい」と話しています。
俳優・三浦友和と山口百恵さんのように「お互いを大事にし、一生添い遂げる」というスタイルはこの先も憧れを集め続けるでしょうが、「40代すぎても恋愛できる、結婚できる」ことがオンナの甲斐性とされるようになるのかもしれません。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」