にわかには信じがたい条件だが、事実であれば今後の開催にも関わりかねない。6月4日、編集部はその様子を確認するべく、現地に向かった。
『百万石行列』が始まり、栗山演じるお松の方が現れると観衆から大歓声が。栗山は手を振り笑顔で声援に応じたが、彼女が乗る車の周りには《「お松の方」の撮影はご遠慮ください》というプラカードを持ったスタッフが前に1人、左右に2人ずつ、計5人帯同。
実行委員会を直撃!
しかし、その後、白馬に乗った利家公こと竹中が登場すると、同様のプラカードを持ったスタッフが2人帯同しているものの、自ら観客のいる側道に近づくなど、竹中は大サービスを見せた。
「毎年来ているけど、こんなことは初めて。栗山さんはどうしちゃったのかしら。和傘の下に真っ黒な日傘をさしているのも、世界観に合わないし……」(居合わせた女性)
例年とは異なる異様な光景に、観客も戸惑いを隠せない様子。イベントの終了後、竹中と栗山はそれぞれ車に乗り込んだが、声援が送られ続けると、3分ほどたったころ、竹中は再登場。観衆に近づき、握手に応じるなど笑顔で“神対応”を見せた。
祭りの開催後、SNS上には例年通り写真がアップされたが、やはり栗山側はこれをよしとしなかった。
「運営側に対し“SNS上の写真が消えていない”“日よけ加工がされていない和傘のせいで、日傘をさした本人が叩かれている”として、公式な謝罪を求めているそうです。“謝罪がなければ、栗山のSNSで声明を出す”と伝えたとも聞きます……」(祭りの関係者)
盛り上がりを見せた祭りの裏でトラブルとなっているようだが、実情はどうなのか。詳しい事情を尋ねるべく、祭りの実行委員会に名を連ねる金沢市観光政策課に話を聞いた。
――栗山さん側から、撮影禁止を条件として提示された?
「撮影自粛のお願いは、あくまでも昨今のSNS上への無断アップロードなど、肖像権に関するトラブルを考慮したうえで、関係者などと調整した結果、判断したものです。写真コンテストの中止も同様です」
――“肖像がアップされた場合、24時間以内に削除要請をする”“しなかった場合、1件につき100万円を要求する”という条件は?
「観光政策課としては、そのようなお話はいっさいお伺いしておりません。私自身、たった今ご質問を聞いて、驚いています……」