母親から「娘ができたみたい」
ソン・リリンと恋に堕ちるガリマールを演じる内野聖陽とは、今作が初共演。
「素晴らしい影響ばかりを受けています。日本の演劇の基礎から、すごく丁寧に教えてくださって。尊敬する大先輩から気にかけていただけて、指導をしていただいて、もうこんなに贅沢な時間はないと、毎日思いながら稽古をしています」
ビジュアル撮影で美しきソン・リリンとなった自身の姿を見た感想を聞くと、
「初めてしっかりと女性のメイクをしたので、それが世の中に出るのはちょっと怖いなとドキドキしていました。でも、母親が写真を見て“娘ができたみたい”と言ってくれたのは、ちょっとうれしかったです(笑)」
「俺がやりたい」父からのエール
Hey! Say! JUMPを離れてすぐ、ストレートプレイ初挑戦ながら主演も飾った昨年の舞台『Le Fils 息子』では、父の岡本健一との共演が話題になった。
「今までの人生の中で、こんなに父親と一緒にいたのは初めてで。稽古が終わったあとも一緒に家に帰って、たくさん話しましたね。自分の最初の作品で、演劇の道を志すきっかけである父親と一緒に舞台に立てたことは、すごく心に残る時間でした」
『M.バタフライ』でソン・リリン役に決まったことを報告したときには「おまえじゃなくて、俺がやりたいんだけど」という祝福の言葉をもらったそう。
「でも、舞台を見に来てもらうのは今回が初めてなので、すごく楽しみにしてくれています。地方の公演先から“稽古どう?”“気持ちを楽にね”とか、時折連絡もくれますよ。ちょっと悩んでいると話したときには、“悩むのはいいことだし、楽しむためには悩むことが必要だ”とアドバイスもくれました。この舞台を見てどんな反応をしてくれるのか、僕としても楽しみなんです」