9月4日に開催した、中村繁之さんのバースデーライブ。感動の曲から笑いのあるMCなどで大いに盛り上がった。先日リリースされた『少年の瞳のままで』も歌唱
9月4日に開催した、中村繁之さんのバースデーライブ。感動の曲から笑いのあるMCなどで大いに盛り上がった。先日リリースされた『少年の瞳のままで』も歌唱
【写真】デビュー前の丸刈り頭の中村さん、キラキラオーラを放つジャニーズ時代

 現在のバンド仲間と出会い、復帰後は歌を中心に活動をスタートし忙しい日々。自ら作曲も手がけ、この夏のデビュー記念日にはライブでリクエストの多い2曲をCDリリースしている。

“シゲちゃんは運の良い人だよね”とバンドのメンバーによく言われます。僕は僕なりに大変な思いをして生きてきたつもりだけれど、なんだかんだとこうやって芸能界に戻ってくるということは、やはり運がいいのかもしれない」

中山美穂がインスタにツーショットを

 ドラマで共演した中山美穂とは今も連絡を取り合う仲。彼女が自身のインスタグラムにツーショット写真をアップし、ファンを歓喜させたことがある。コメントには“2人とも変わらない!”との投稿が相次いで寄せられた。

「彼女がフランスから戻って舞台に出たとき、楽屋に行って“お帰り! もう戻ってこないかと思ってたよ”とハグしたら、周りのスタッフが泣いてるんです。“こんな光景が見られるとは!”って(笑)」

 どんなに年月がたとうとも、周囲はアイドル時代のイメージを求め続ける。自身も「期待を裏切ってはいけない。その責任感が強くある」と思いを語る。

昔からのファンや可愛がってくれた人たちをがっかりさせたくないし、自分も自分自身に対してがっかりはしたくない。そのためにも常にできる限りの努力はしていきたい。例えば毎朝8km走るというのもそのひとつで、微々たる努力ではあるけれど……」

 人気絶頂だったアイドル時代、売れたいと願った。その思いは変わらずあるという。

「これまで自分が売れたと思ったことは一度もないし、満足したことはなかった。今は歌を歌わせてもらってるけど、せっかく曲を出すのなら、大ヒットとまではいかずともより多くの人に聴いてもらいたい。これでいいやと満足したらきっと老けちゃうんでしょうね。老けるというのは、心が老けること。だからこの先もずっと、満足することはないのかなと思っています(笑)」

取材・文/小野寺悦子