「いえ、匂わせ特定の多くは“彼ら”ではなく、そのほとんどが“彼女たち”ですよ」とは、ネット炎上をはじめとしたトラブル事情に詳しいITジャーナリスト。

 なんでも、“彼ら”のターゲットになりうるのは、不祥事やスキャンダルを起こした芸能人や政治家、またはその相手。そして事件・事故を起こして逮捕された容疑者などが多いとか。

事実かどうか関係なく、暴走する心理

「片や匂わせを発掘するのは決してアンチではなく、元はアイドルの追っかけをするような、有料ブログ登録もするような熱心な女性ファンだと言います。そんな“ガチ恋勢”の彼女たちが特に嫌うのが、自分の推しと“接点がある”“付き合っている”ことを暗に自慢してマウントを取ってくる女性。

 こうなると、もう事実かどうかの判断は関係ありません。推しにも“裏切られた”という逆恨み感情を募らせて“暴走”はエスカレート。常に双方のSNS等を監視しつつ、さらには過去の出演番組でのトークシーンや雑誌インタビューもかき集めて、“これも匂わせだ”“こんなに酷いことをしている”とネットに拡散させて貶めようとするのです」(同・ITジャーナリスト)

 また「匂わせ」といえば、これまでは先に熱愛報道があってから過去のSNSを遡る、というのがパターンだったようだが、近年は芸能記者もマークしていないような“火の無い所”から交際疑惑が飛び出すこともしばしば。彼女たちはどこから情報を得ているのか。

SNSで常に仲間と繋がっている彼女たちの情報網は、それこそ推しがジャニーズアイドルとなれば全国に張り巡らされています。ですが、先も話したように事実かは関係なく、また記者のように裏取りすることもない。“らしいよ”の不確定情報が拡散されるうちに、彼女たちの中で“間違いない”規定事実として認識されてしまうのです。

 また匂わせ疑惑が浮上する原因として、片側がさも関係あるような投稿をするケースもあります。実際には交際しているはずもなく、いちファンであったり片思いであったり、はたまた売名行為だったり……。いずれにせよ、ネット情報を鵜呑みせずに拡散させないことですね」(同・ITジャーナリスト)