「当初、眞子さんの“里帰り”のタイミングとして有力視されていたのが、美智子さまが88歳の『米寿』を迎えられる10月20日。美智子さまのかわいい初孫である眞子さんが、ニューヨークのお土産話とともに元気な顔を見せるのが、何よりもお祝いになる、という声が上がっていました」(宮内庁関係者)

 しかし、眞子さんが帰国することはなかった。

祖父の一周忌には帰国せず

「圭さんが2度も司法試験に落ちたのが誤算でした。3度目の合否が判明するまでは、日本の地は踏めないと考えたのでしょう。結婚問題を静かに見守ってくださった美智子さまに、感謝と近況を伝えることはできませんでした」(同・宮内庁関係者)

 祖母の米寿はむげにしたが、再び帰国すべき機会が訪れた。

「11月4日は、紀子さまのお父さまで眞子さんの祖父にあたる、学習院大学の名誉教授だった川嶋辰彦さんの一周忌でした」(前出・記者)

 眞子さんと圭さんが結婚する1週間前に都内の病院に救急搬送された川嶋さんは、初孫の晴れの日を見届けた9日後、81歳で亡くなった。

「入院中には、小室さん夫妻がそろってお見舞いに行き、“孫の夫”との面会も実現。ひとりで病院を訪れることもあった眞子さんは、紀子さまと佳子さまとともに最期を看取りました」(同・記者)

眞子さんとの面会を待ち望んでいるであろう秋篠宮ご夫妻(10月29日)
眞子さんとの面会を待ち望んでいるであろう秋篠宮ご夫妻(10月29日)
【写真あり】金髪の男a性に密着されてしまうかなりミニスカートの佳子さま

『文藝春秋』'22年1月号によれば、結婚問題が混迷を極めていた時期に、《どうして小室さんでダメなのか、僕にはさっぱりわからない》と、漏らしていたという川嶋さん。自宅で行われた家族葬には、小室さん夫妻も参列したが、一周忌はどのように執り行われたのか。

「“川嶋家”は一般の家庭ですから、一周忌などの法要も皇室のしきたりに従う必要はなく、川嶋家が判断すればいいことです。皇族方の出欠や対応に関する決まりも特にありません。皇室を離れた眞子さんが、“遠く離れたところに住んでいるから伺えない”というのも一般的によくあることで、十分に理解できます。ただ、小室圭さんの司法試験合格のタイミングでもあり、その報告を兼ねて帰国されてもよかったとは思いますね」(宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん)

 前出の宮内庁関係者も“凱旋帰国”に期待を寄せていた。

「夫妻にとって“弁護士デビュー”は、結婚の次に大きな節目といっても過言ではなく、秋篠宮ご夫妻へ感謝と抱負を直接伝えにいくのが筋でしょう。川嶋教授の一周忌をスルーし、帰国の機会をむげにするのは、さすがに不義理なのでは……」

 “帰らない”決断が、日本とニューヨークの距離を、より遠ざけていく─。


山下晋司 皇室ジャーナリスト。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている