3分の1も容量減少したポテチ

「今後も消費者の皆様に喜んでいただける商品をご提供し続けられるよう、精一杯取り組んでまいります」

 という返答だった。

 続いて、亀田製菓株式会社の『亀田の柿の種』。‘77年の6分包発売当初は300グラムで販売されていたものが、だんだんと減っていき、現在では190グラムとなってしまっている。(‘16年に210グラムから200グラムになったタイミングで出荷価格を値上げ)

 内容量の減少について亀田製菓に確認したところ、

「原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇に対し企業努力を重ねてまいりました。しかしながら、近時の原油価格高騰や世界的な穀物需給のひっ迫により、各種原材料やエネルギーコスト、物流費などが大幅に上昇しており、もはや企業努力の範囲内では吸収できない状況から、引き続き高品質で安全・安心な製品をご提供するため、出荷価格の改定および内容量の変更を実施することといたしました」

 と回答。長い歴史を持つ米菓も近年の世界情勢には勝てなかった。

カルビーのポテトチップス(カルビーの公式HPより)
カルビーのポテトチップス(カルビーの公式HPより)

 最後はカルビー株式会社の『ポテトチップス うすしお味』。レギュラーサイズは、販売当初90グラム100円で売られていたが、現在では60グラムと30グラムも減少してしまっている。(今年9月から10〜20パーセントの値上げ)内容量変更の変遷について、カルビーに問い合わせをしたところ

「過去の改訂の内容によって商品政策が異なります」

 との回答だった。非難されることの多いステルス値上げだが、近年の原材料高騰などを考えると、品質を下げずに以前と変わらぬ値段で提供するという企業努力の表れとも言えるのではなかろうか。