昭和ソングは海外でもウケている。故・松原みきさんが歌った『真夜中のドア〜Stay With Me』(1979年)はSpotifyグローバルバイラルチャートにおいて、2020年12月10日から18日間連続世界1位を獲得した。
海外でも評価され始めた昭和ソング、次の注目は……
バイラルチャートとはSpotifyからSNSで曲がシェア・再生された回数などをベースにつくられるランキング。信頼度は高い。
30年以上前の『真夜中のドア』が海外で売れた背景にはSNSやYouTubeの普及がある。国内外を問わず過去の曲が簡単に聴けるようになったからだ。
竹内まりやも海外で人気がある。『プラスティック・ラヴ』(1984年)を誰かがYouTubeにアップしたところ、2017年からの2年間で2400万回も再生された。その後、竹内のほかの曲も注目されるようになった。
「国内外の昭和ソングの人気はまだ衰えないでしょう。次に海外で脚光を浴びるのは中島みゆきさんだと見ています。詞の意味が分からない外国人であろうが、彼女のメロディに胸を揺さぶられるはずです。似たメロディを書ける人が海外には見当たらないんです」(同・元レコード会社幹部)
『時代』(1975年)が世界で歌われる日が来るのか。
取材・文/高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)放送コラムニスト、ジャーナリスト。1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立。