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「雅子さまといえばテーラードで、雅子さまカラーのネイビーというイメージがありましたが、柔らかいデザインや淡くやさしい色使いでキャリアウーマン風からフェミニンな印象になられたように感じます」(ファッションジャーナリストの日置千弓さん)
紳士服が基本のテーラードは、働く女性をイメージさせる代表的なアイテム。
装いから読み取れる「心境の変化」
「外務省勤務のエリートだった雅子さまが皇室に入られてキャリアウーマンのイメージとともに、もともとお好きだったテーラードを愛用されて“雅子さまスタイル”になったと思います」(日置さん、以下同)
この1年の雅子さまの装いを振り返るとネイビー系以外に淡い色も目立つ。
「テーラード・スタイルに植樹祭での明るいブルー、学制150年でのシャーベット・オレンジ、国宝展のライトグレーと淡い色がよくお似合いになっていると思います」
ご公務に合わせたコーディネートには、こまやかな配慮がうかがえる。
「豊かな海づくり大会でのスタイルには海のブルーとの色合わせ、ジャケットの襟とフロント部分が波のようなカットになっています。その場にふさわしい装いとこまやかな気遣いで行動されていると感じました」
59歳になられた雅子さま。
「若いころよりもやさしい色、明るい色にひかれるようになってきたのは、年齢を重ねて肌映りがよいこともあると思います。
また、服には心境があらわれることもあります。“自分が頑張る”というより“周囲をやさしく包みたい”というような心境の変化があるように思いました。
これからはビビッド系より明るく柔らかい明るい色をお召しになる機会が増えていくのではないでしょうか。いままでの雅子さまの印象をアップデートしたスタイルは、拝見していて心地がいいです」