竹下容疑者は、もともと同町の出身。弟は結婚して独立していたが、容疑者は独身のまま今も両親と同居していた。冒頭の母親は終始、正座して顔を太股に伏せたまま、時折嗚咽しながらも、涙声交じりでつぶやいた。
「……息子が大変なことをしでかしてしまって、申し訳ありません。ご迷惑をかけてしまった被害者のかたには、本当にお詫びいたします」
だが、逮捕されるまでは犯行に気づかなかったという。
「なんで、こんなことをしたのか、親でもまったく……。40歳もとうに越えているというのに、あと先のことも考えないで、こんなことを……。やはり、私たちの育て方が悪かったんでしょうか」
さらには、次のようなことも。
「小学校5年から中学校にかけて、いじめを受けた影響があるのかも……」
近所の住民によると、容疑者一家が現在の自宅一軒家へ引っ越してきたのはおよそ15年前だが、容疑者の顔はほとんど見たことがないという。母親は、
「ホントに私も、お父さんも、きょうだいも、そして親戚だって、世間のみなさんに顔向けできない……。これから先、どうやって生きていけばいいのか……」
と、絶望に打ちひしがれていた。
“乱交”仲間ができて嬉しかった
容疑者の犯行動機について、前出の捜査関係者はこう話す。
「性癖ですね。乱交好き、若い女の子好き。ずっと昔に乱交パーティーに参加したとき、特別にいいとは思わなかったけれども、数年前から自分が主催したいと思い始めたそうです。
実際に仕切ってみたら、主催するのはもちろん、参加男性と女の子が性交しているのを見るのも楽しい。乱交仲間ができて嬉しかったと供述しています」
容疑者にとって“乱パ”は生きる糧だったのか。だからと言って、竹下容疑者の行為は犯罪以外の何物でもなく、許されるはずもない。