2年前には『日刊サイゾー』が、

《摂食障害が疑われる事例も……大食い番組の闇を元ADが暴露!『みんな収録後に吐いてる……』》

 と題したネットニュースを配信した。

 摂食障害といえば、先月、高橋ちなりが自身のツイッターで入院したことを告白。

《双極性鬱 拒食症 自殺願望 どうしてこんなに酷くなった》

 と、つぶやくなど、心配された。酒好きでもある彼女は、肝臓の数値も標準の30倍以上に悪化していたという。

摂食障害で体重が27キロに

 実際、大食い番組の実情については、元フードファイターだという女性が衝撃的な告発をしたことも。12年前、自身のブログで、

《怪物級に食べてもガリガリなのは、嘔吐で、消化吸収する前に出してしまうから。過食嘔吐の量やタイミング、吐き出す技術に長けたごく一部の『ベテラン摂食障害者』のみが選ばれし『トップフードファイター』として華やかな世界で活躍できるのです》

 と書き、話題になった。この人は摂食障害をこじらせ、168センチで27キロにまで激やせ。当時、筆者は何度かやりとりしたが、現在の消息は不明だ。

 というわけで、彼女たちをめぐってはネットでもいろいろ騒がしい。「手に吐きダコがある」とか「唾液腺が腫れてエラが張っている」といった指摘が飛び出したり、ちょくちょく、こんな声も上がっている。

「ギャル曽根以外はみんな吐いてるんじゃないかな」

手を喉に突っ込み嘔吐するときに写真のようなタコができるようになる。これが「吐きダコ」と呼ばれ、大食い系ユーチューバーなどの手を見る視聴者も多い
手を喉に突っ込み嘔吐するときに写真のようなタコができるようになる。これが「吐きダコ」と呼ばれ、大食い系ユーチューバーなどの手を見る視聴者も多い
【写真】「吐きダコ」と呼ばれる手のタコ、大食い系ユーチューバーなどの手にも……

 ここで注目したいのは、なぜ彼女だけは例外扱いされるのかということ。今年の11月にはアニメの『デリシャスパーティ プリキュア』(テレビ朝日系)に、本人役で登場したりもした。

 食べることが大好きな少女を主人公とする今回の「プリキュア」は、食の素晴らしさを描く食育的な作品でもある。そこに起用されるというのは、世間がギャル曽根に健康的なイメージを抱いているからこそだろう。

 これはテレビなどで、彼女がやせの大食いでいられる理由がたびたび検証されてきたことも大きい。

 2008年に出版された『ギャル曽根の大食いHappy道~食べても食べても太らない~』にも、空腹時の胃袋と食後の胃袋の写真が掲載され、通常は普通サイズなのに4倍もの大きさまで膨らむことが示されている。

 ではなぜ、普通の4倍も食べられるのに、太らないのか。同書ではまず《褐色脂肪細胞の活動が活発》で《体温が上がりやすく》《エネルギーを消費しやすい》ことが挙げられていた。

 また《ビフィズス菌が多くて、腸のぜん動運動が活発》なので、排泄も盛んだという。本人も、

《なんせ、めっちゃ出ますからねっ。まぁ、あれだけ食べれば出なきゃ困るんですけど、大は1日6回くらいで、1回の平均が約15分ですからっ!(略)当然ながら長年痔には苦しんでます……》

 と、納得の様子だ。