テレビ朝日が2023年3月をもって『くりぃむナンタラ』を終了させ、4月から日曜夜10時枠で『日曜ドラマ(仮)』枠を新設することが、週刊女性PRIMEの取材で明らかになった。
「制作は系列の朝日放送が担当します。2018年からスタートした『ドラマL』、2020年10月に新設された『ドラマ+』などの深夜ドラマは現在も制作していますが、テレビ朝日のゴールデン帯で朝日放送が制作の連続ドラマが放送されるのは、2011年まで放送されていた金曜夜9時枠以来ではないでしょうか」(広告代理店関係者)
気になる作品や出演者は現在調整中とのことだが、
「新設枠の今後が左右される第1弾作品とあり、人気俳優たちが顔をそろえるのは間違いない」(同・広告代理店関係者)
というから楽しみだ。テレビ朝日は2022年9月に木曜夜8時枠に放送していた『木曜ミステリー』を終了させ、10月から火曜夜9時枠に若い視聴者向けのドラマ枠を新設したばかり。来春、人気バラエティー番組『くりぃむナンタラ』を終了させてまで、ドラマ枠を新設する狙いは何なのか?
ドラマ枠を新設するテレビ朝日の狙いは?
エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんはこう分析する。
「コロナ禍以降、ネットでドラマを視聴するスタイルが幅広い層に定着しました。ネットで視聴者する層は、有料の動画配信サイトに加入することに抵抗があまりない人も多いため、収益化しやすい。バラエティー番組は有料サイトにまで加入して見たいという人が少ないため、テレビ局がドラマ枠を増やすのは当然の流れでしょう」
朝日放送が制作する意図については、
「TVerなど見逃し配信の定着で、キー局と準キー局やローカル局の差が埋まりつつあります。そういう時代背景もあり、ローカル局もお金を生み出すコンテンツを増やしていきたい、という狙いもあるのではないでしょうか」(大塚さん)
テレビ朝日に2023年4月からドラマ枠が新設されることが事実か問い合わせたが、
「今後の編成に関してはお答えすることはありません」
との回答に留まった。『silent』(フジテレビ系)など配信で話題になる作品が増加しているだけに、来春以降も名作ドラマが続々誕生しそうだ。