昨年12月下旬のとある朝、黒塗りの高級車に乗り込んだのは、'22年7月に参議院選挙で当選した元『おニャン子クラブ』の生稲晃子センセイだ。
「選挙当日の特番出演を“国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから”と拒否するなど、当初から非難囂囂でした」(政治部記者)
'22年7月、安倍晋三元首相が急逝してから初めて開かれた派閥の会合にゴールドの派手なワンピースで参加したときには批判が殺到。翌8月、参院選の公示前に萩生田光一政調会長と旧統一教会の関連施設を訪れていたことが報じられると、世間からの逆風はいっそう強まった。
近隣住人が語る議員になってからの変化
関連施設へ行ったかどうかについて問われた生稲が、
「暑かったので、顔を直すこととか、自分が間違えないようにしゃべらないといけないとか、そういうことに必死で(中略)知りませんでした」
と回答したことが火に油を注いだが、“すっぴん”で過ごしている自宅付近での評判は悪くないようだ。
「普段はほぼお化粧をしていなくて、芸能人ぶることもなく気さくにあいさつしてくれます。コロナ禍以前は毎年、町内会のお祭りで自ら立候補して焼きそばを作ってくれたりと、近所付き合いにも積極的な印象です」(近隣住民)
議員になってからも、今までどおり自宅前の掃き掃除をしている姿を見かけるというが、大きな変化もあった。
「以前は自分で車を運転していたけれど、議員になってからは送迎車が来るようになりました。買い物姿も見ないので、お手伝いさんがいるのかも」(同・近隣住民)
自身が経営する東京・六本木の鉄板焼き店とも疎遠になっているそうで……。
「彼女を目当てに遠方から足を運ぶお客さんのために、以前はエプロン姿で店に立つこともよくありましたが、政治家になってからは顔を出さなくなりましたね」(常連客)
さぞ多忙な日々を過ごしているのだろうが、その実績はあまり知られていない。
「'11年に乳がんが判明し、長く闘病生活を送った経験から、病気の治療と仕事の両立を実現する具体策『トライアングル型支援』を提案し、採用されています」(前出・政治部記者)
ただ、生稲の活動が理解を得られているとは言いがたい。
「議員としての勉強不足を公言している以上、何をやっても“つけ焼き刃”でこなしていると感じてしまいます」
そう苦言を呈するのは、ジャーナリストの大谷昭宏氏。
「旧統一教会の関連施設への訪問の件も含め、これまでごまかしてきたことや、議員として不誠実だった対応については、1度認めて謝罪すべきだと思います。生稲さんの“土台”が不安定なため、どんな実績を積んでも評価が得られないのが現状です。参議院議員の任期は6年と長いので、今の逆風を利用して、誠意を示すことが重要なのではないでしょうか」(大谷氏)
卯年の2023年は“飛躍”の年となるか。