「美人政治家は浮動票を集めるが、逆に反感を買うこともある。元谷氏も立て看板にいたずらされたりもした。老舗薬局のお嬢さま育ちだから泥くさいことは苦手だろうが、小さな会合にも顔を出していた」(前出の区議会関係者)
選挙カーで地元を走っているときに激励され、思わず涙ぐむこともあったという。
保護犬『トム』と保護猫『ジェリー』などを飼い、犬の散歩は板倉容疑者の役割だったようだ。夫の不在時、乳児と一緒に犬の散歩をこなす苦労をツイッターに投稿して反感を買うと、
《私のことは嫌いになっても、都民ファーストの会のことは嫌いにならないでください》
とAKB48時代の前田敦子のようなことをまじめに訴えるから、性格的には天然系なのかもしれない。
元谷区議は直撃に動揺
4月に統一地方選を控え、夫の逮捕をどう捉えているのか。なぜ借金を抱えてしまったのか。帰宅した元谷氏を直撃すると、驚いた様子で、
「いまは気が動転してお答えできないのでメールかファクスで質問をいただけますか」
と震える声で言うのが精いっぱい。
「しっかりとお答えしますから」と約束したが、
《既に報道されている刑事事件の内容に関しましては、被害に遭われた方に対し、お詫び申し上げるほかございません。今後、捜査には全面的に協力して参ります。ただ、大変畏れ入りますが、事態の進展の程度や捜査への支障等に鑑みまして、上記以上のご回答は致しかねる状況です。この度はお騒がせしており、誠に申し訳ございません》
と弁護士を通じて回答し、個々の質問には答えなかった。そして1月27日、事態は急展開を見せる。元谷氏はツイッターを通じて、夫と離婚し議員も辞職した旨を発表した。謝罪の弁とともに…。