そんな“お土産を購入する”大役を首相から任されたのが、政務担当の首相秘書官を務める長男・岸田翔太郎氏。お土産話が浮上したのも、きっかけは“翔太郎氏が外遊先で公用車を使って観光や買い物をしていた”という報道からだ。

「苦肉の策と言いますか、岸田首相はお土産購入を“公務”と主張することで、問題視された翔太郎氏の公用車利用は“適切だった”としたい思惑が透けますね。

 それにしても、最初から“適切ではなかった”“以後、改める”として謝罪、公用車を使った分の費用を返上すれば問題はここまで大きくならなかったはず。本来は首相秘書官が助言すべき役目と言えますが、翔太郎氏は職務を果たすことができなかったのか」(前出・記者)

翔太郎氏の年収は1300万円超えか

 内閣総理大臣や各務大臣、国会議員、また国家公務員の給与は法律に基づいて定められている。そして「特別職」と定められている「内閣総理大臣秘書官」、つまりは翔太郎氏もまた法律によって給与が“保証”されている。

「特別職第12号俸」給与は月額58万6200円 で、年額にすると703万4400円。そして期末手当などの手当を含めると、翔太郎氏は優に1300万円を超える年収を手にする計算になる。秘書官起用を決めた岸田首相は約1300万円で、国民の税金で息子を雇っているということか。

 自民党界隈に精通する政治ジャーナリストは、翔太郎氏について、

「政務担当秘書官に就任したのは2022年10月だけに、今のところは目立った仕事ぶりは漏れ聞こえてきません。皮肉を込めて言わせてもらうと、パパの“お使い”かな(苦笑)。

 まだまだ勉強中の身で独身ですが、すでに児童手当の所得制限を超える収入を手にしています。仮に結婚、子どもが生まれたとしてパパに“生活が苦しいんだ”とでも泣きつけば、岸田さんもようやく世間の現実を知って重い腰を上げるかもしれませんね」

 息子への報酬が“最大の児童手当”と言われないためにも、国民に寄り添って職に従事してほしい。