あまり自分の短所を気にしたことがない
パラダピアに暮らす、パーフェクトなソーニャと永瀬自身の共通点を聞くと、
「比べないでほしいくらい、素晴らしいキャラクターです。自分自身と向き合い、ちゃんと行動に移すこともできる。しいてあげるなら、僕自身も思ったことを行動に移すほうだとは思います。
一歩を踏み出すためにしているのは“後ろは崖で、もう前に進むことしかできない。やるしかないから頑張ろう”と自分を追い込むこと。そのほうが、踏み出せますね」
今作で描かれているのは一見、短所に思えることも、個性として輝かせることができるということ。
「僕自身は、あまり自分の短所を気にしたことがなくて。今こうして、みなさんの前に立つ仕事をさせていただいているのですが、僕が思う短所を、逆に良さだと思ってくださる方もいる。
だから、映画で描かれる“無理してパーフェクトを目指す必要がない”ということにはすごく共感しました。もちろん、パーフェクトを目指すことは大切ですが、それで個性が失われてしまったらもったいないと思うので」
僕はキラキラの王子様にはなれない
自身がアイドル活動をしているうえでの考え方にも似ていると続ける。
「みなさんがアイドルという言葉で想像する姿に無理して近づいていくと、自分がもたない気がしたんです。それは、Kinɡ & Princeとしてデビューする前に感じたことですね。
極端な例になってしまうかもしれませんが、僕は(Sexy Zoneの中島)健人くんのように常にキラキラの王子様にはなれない。なりたいと思っても、中途半端な感じになってしまいそうだなと思って。
だから、そことは違う、わりと素に近い部分を出しながら活動をしています。僕が思う自然体という意味で影響を受けたとしたら、玉さん(Kis-My-Ft2の玉森裕太)。自然体な方で、すごく好きなんです」
“自然体”を強みにしているからか、初アフレコ前日の夜はぐっすり眠れたと語る。
「もちろん、緊張はしましたよ。でも、小さいころから、みんなが眠れなかったという遠足の前日も、眠ることができたので(笑)。
自分にとって、武器のひとつになるのであればチャレンジしたいなという気持ちで臨んだ作品が、可能性を広げてくれたように思います。見たことのない景色を見させていただきました。またひとつ、興味を持てることが増えたなと思っています」