保田圭の所属事務所を直撃

 無免許状態で、水漏れなどの問題を隠しつつ“事故物件”を紹介していたB氏。小崎氏は、ビジネスパートナーの抱えるトラブルを把握しているのか。2月下旬、電話で話を聞いた。

――会社の取締役であるB氏が不動産業でトラブルになっているが、知っている?

「いや、不動産の話はまったくしてないので……存じ上げておりません」

――B氏とは家族ぐるみの付き合いがあった?

「そうですね。ただ、最近はお会いしていませんし、(トラブルについては)何も聞いていません」

――B氏が不動産業を営んでいることは知っていた?

「はい、なんとなく」

――チーズケーキ店は、B氏から3000万円の出資を受けている?

「Bさんの上司のような立場の男性がいて、その方から出資を受けて、私が代表としてやっています。Bさん自体は取締役であって、出資はしていません」

 一連のトラブルや無免許での営業に関しては、いっさい関知していなかった。

 夫とともに親交のあった保田の所属事務所にも問い合わせたが、

「本人に確認しましたが、不動産トラブルの件はまったく聞いていなかったようです」

 とのことだった。

 Aさんは、健康面の被害も訴える。

「天井裏からの水漏れによってネズミの糞尿が部屋に入ってきた影響で、私は今もネズミアレルギーの症状に悩まされています。病院で検査したら、アレルギーの数値は通常の10倍でした。肺が痛く、普通に呼吸ができなくて……」

 宅建協会の助言に従い、警察にも相談した。

「管轄署の保安係に相談したところ、宅建法違反で捜査してもらえることになりました。これ以上、被害者が増えないことを祈っています」

 保田夫妻の知らないところで起きていた、ビジネスパートナーの不動産トラブル。“ピース”な結末を迎えることは難しいかもしれない。

正木絢生代表弁護士
弁護士法人ユア・エース代表。慶應義塾大学法科大学院卒業。第二東京弁護士会所属。bayfm『ゆっきーのCan Can do it!』にレギュラー出演するほか、ニュース・情報番組『news イット!』(フジテレビ系)などメディア出演も多数。相談しやすい身近な弁護士