ランキングの中には最近、メディアをにぎわせた「お騒がせ議員」の姿も。

 5位の高市早苗・経済安全保障担当大臣(62)には、「自分に不都合なことを認めない態度はどうかと思う」(静岡県・男性・69)と非難が集中。放送法の解釈をめぐり、安倍政権下で首相側近が総務省に強く見直しを迫っていたとする行政文書の存在が発覚。これを当時の総務相だった高市大臣は「捏造で内容は不正確」と、国会で説明したのだ。

 この文書を入手し、高市大臣を追及したのが9位の小西洋之参院議員(51)だ。衆院憲法審査会での議論について「サルのやること」と発言、自身も批判を集めることに。さらに「サル発言」を報じたメディアを名指しし、《今後一切の取材を拒否する》《けんかを売るとはいい度胸だ》などとツイッターに投稿、火に油を注ぐ結果となった。

「サル発言は個人の感想なので別にかまわないが、与党を批判したその口で自分もマスコミに圧力をかけているのは問題」(愛知県・男性・56)

 再び渋井さんが指摘する。

「サル発言は連日報道されていたので、小西氏がもっと上位に食い込んでくるのかと思っていました。小西氏、立花氏と蓮舫氏を除けば“引退してほしいランキング”に並ぶ顔ぶれは、すべて自民党の政治家。野党第一党である立憲民主党の埋没が気になります」

 また、引導を渡したい政治家と同時に、「今すぐ復活してほしい政治家」についても調査してみた。ここでも橋下徹氏を除いて、自民党の政治家が独占!

昭和を取り戻す!? 復活待望の顔ぶれ

 そんな中で1位に輝いたのは、小泉純一郎元首相(81)。

「自民党をぶっ壊す」が流行語にもなった小泉氏
「自民党をぶっ壊す」が流行語にもなった小泉氏

「自民党をなんとかしてほしい」(埼玉県・男性・69)

「ユーモアがあって、外交も上手だった」(千葉県・女性・47)

 渋井さんによれば「小泉氏は首相の在任期間が歴代4位と長い。拉致被害者の帰国実現や郵政民営化が記憶に残る人も多い。最近では脱原発のイメージが強く、その点で支持する人もいそうです」

 2位の田中角栄氏、3位の安倍晋三氏も同じく首相経験者だ。

「田中角栄のような力強く牽引する政治家が必要」(千葉県・男性・54)

「もう1度、安倍さんに日本を取り戻してほしい」(大阪府・女性・34)

 渋井さんが分析する。

「3位の安倍氏は歴代政権のなかでも戦後最長。若い人にとっては物心ついたころからずっと安倍さんが首相だったわけで、安定感のあるイメージが固定化されています。またアベノミクスが喧伝され始めた当初は、失業率が改善され株価も上向くなど景気回復を実感する人もいた。一方、非正規雇用も増えましたが」