裁判には勝ったが、弁護士費用などは自分で負担する必要がある。費用を稼ぐため、新宿・歌舞伎町にあるホストクラブ『AVAN』にて、“月乃楓”という源氏名で働いている。
「裁判に勝っても負けてもお金はかかるので、夜の仕事を始めました。ただ、アイドルをやめて、ファンの方と会える機会がなくなってしまったので、そういう場を設けたい、ファンの方に恩返しができたらなという思いもあります。
アイドルの特典会じゃないですけど、握手会みたいな感覚で来てくれる人もいます。営業のやり方とか、ビジネスの面でも勉強になります。自分というブランドに価値をもたせるためにはどうしたらいいのか、とかすごく学ばせてもらってます」
最終目標は「お城みたいな家に住むこと」
会社経営とホスト業で、ほとんど休みなく働いているが今後の展開はどう考えているのか。
「ヘッドスパとかシーシャのお店などを複数持ちたいという思いがあるので、まずは目標の金額を貯めることが目標です」
芸能界の闇の部分を体験しながらも、アイドル活動に未練は残っているようだ。
「後悔ありますよね。どんなことでも、学べることやスキルが上がると思うので、そういった意味ではプラスですけど、自分自身の夢としては、人気商売でずっとトップに立つことだったので。そういう意味で、悔しい思いもあります。夢をあきらめた部分も正直あるかな。あの時こうすればよかった、もっと努力すればよかったという気持ちはあります」
会見では「芸能界の仕事に携わるつもりはありません」と話していたが、本心は複雑なようだ。
「現時点はやることがたくさんあるから考えてないですけど、夢や目標はその時々で変わるものなので。一番を取る、お金持ちになるとか、そういった漠然とした目標は変わらず、そこのゴールに向かう道は変わってもいいのかなと思っています。芸能界でもう一度、という気持ちがないわけではありません」
では、現時点での最終的な目標は……
「お城みたいな家に住むことです。あとは、世界1周旅行ですね。いろいろな景色が見たいです。自分が得意だったり、スキルや知識のあるジャンルで頑張って、そういう夢を叶えられたらなと思っています」
適応障害も完治し、芸能界の“闇”をめぐる壮絶な争いもひと段落。今度は自分の好きなことをやって、夢をかなえてほしい。