脚本担当は「レジェバタ」と同じ
大盛況のうちに終えた武者行列だったが、肝心の『どうする家康』は、大絶賛というわけにもいかないらしい。
「次々と起こる困難に思い悩む家康の姿が“新しい”“共感できる”という声と、“大河ドラマらしくない”“もっと重厚な話が見たかった”と批判する声とで、視聴者の賛否が分かれています。SNSでは“どうする家康反省会”というハッシュタグが作られ、毎話の内容にツッコミを入れる人も多いですね」(ネットニュース編集者)
とあるドラマ評論家は、この評判に既視感があるという。
「『どうする家康』が、1月に公開された木村拓哉さん主演の映画『レジェンド&バタフライ』と“同じルート”をたどっているような気がするんです。『レジェバタ』は織田信長を描いた歴史作品で、製作費に20億円を投入したそう。
昨年11月には、木村さんが信長ゆかりの地で行われた『ぎふ信長まつり』での武者行列が話題になりました。そうとうな期待をされていたのですが、“時代劇要素が薄すぎる”と、歴史ファンの多くから批判的な声が続出。興行収入は現時点でおよそ24億円と、製作費を考えると苦戦していると言わざるを得ません」
ほかにも共通点はあるのだろうか。
「この2作品は、脚本家がどちらも古沢良太さんが担当しています。古沢さんといえば、『コンフィデンスマンJP』や『リーガル・ハイ』など、数多くの人気ドラマを生み出したヒットメーカー。ただ、時代劇で、それも何度もテーマとして扱われてきた有名武将の話となると勝手が違うのか、立て続けに苦戦していますね」(同・ドラマ評論家)