では、ジュリー氏はなぜ、自分とは直接関係がないはずの“親族の罪”を背負うことを受け入れたのだろうか。
「所属タレントの離脱も関係あると思います」とは、老舗芸能プロダクションの幹部。
ジャニー氏の他界後、これまで事務所を支えてきたタレントたちの退社が相次いでいる。5月22日には、人気絶頂期にあった『King & Prince』平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太のグループ脱退、事務所退社も控えている。
K-POP系グループが勢力を増している
「一部では平野君ら3人との軋轢も報じられたりと、タレントの退社にネガティブな印象を持たれているジャニーズさん。芸能事務所にとって“人は宝”。騒動が影響して、有望な入所希望者が減ることがジャニーズにとっても痛手なのです」(芸能プロ幹部、以下同)
近年、韓国グループ『BTS』が世界で認められているように、国内でもK-POPを意識した歌やダンス、パフォーマンスに注力したグループがトレンドになっている。このまま有望な人材が流れてしまってはジャニーズに未来はない、というわけか。
「それでもジャニーズブランドは今なお健在で、少年たちを預かる側としては騒動を謝罪して解決に尽力していること、すでに事務所内の健全化が済んでいることをアピールする方が有益であると考えたのでしょう。
いわば未来への投資ですね。ジャニーズチルドレンの筆頭とも言える“タッキー”こと、滝沢秀明による新勢力の台頭も予想されるだけに、今ここで全ての毒を吐き出して、前時代の閉鎖的だったジャニーズとは違う、オープンでクリアーな事務所であることをジュリーさん自らが示す必要を感じたのでは?」
少年たちの親も安心して預けられるようにするために、か。