今作ですっかり親交を深めた萩原が演じる伊織が密かに思い続けていた楓に告白したことで、楓を守る騎士でありたいハルと、大好きなハルの世話を焼きすぎて“おかん系女子”になってしまった楓の関係に変化が生まれる。伊織の行動に動揺したハルは、ウジウジ悩むのだが、

「僕自身は、大人になるにつれてウジウジと考え込むことがなくなってきましたね。昔は真正面から向き合って、周りが見えなくなってしまうこともありましたけど。高校を卒業してお仕事一本になってからは、良くも悪くも自分にいいように解釈するようになったと思います」

気持ちは「伝えてからのほうが大切」

 ヒロイン・楓の魅力を「すごくピュアで真っすぐで、一生懸命なところ」と語る井上に、真っすぐに好意を伝えてくる女性をどう思うか聞くと、

「すごく素敵だと思います。これは男女問わずですが、“察してほしい”という人より、ストレートに気持ちを伝えてくれる人のほうが魅力的に感じるんです。もちろん、相手との関係性にもよると思いますが。ハルのようになかなか自分の気持ちが伝えられないということは、僕にはないですね。それに、伝えてからのほうが大切だと思っているので」

 少女漫画が原作の作品は初で、初めてラブコメに挑戦した、初主演作品。

「初がないと次はない。いろいろな初が詰まった作品を経験できたのは、とても大きかったです。ずっと心に残り続けると思いますね。本当に撮影が楽しかったし、ハッピーでした」

 初めてずくめの映画HiHi Jetsのメンバーと一緒に見る計画があるという。

「めちゃくちゃ恥ずかしいですよ。ふだんの僕を知っている4人だからこそ、ハルを演じている姿を見られるのは恥ずかしい。フラッシュモブのダンスシーンは、ライブ中の僕のようなものなのでメンバーには新鮮味がないと思います。バスルームのシーンも。それ以上の裸を見られていますから。そこには、1ミリも恥ずかしさはないです(笑)。メンバーには、映画全編を通して、しっかり感想を聞きたいと思っています!!」

●次に挑戦してみたい役は?

 人の生と死を描く作品に携わってみたいです。人の命は決して永遠ではなく、儚いもので、そこに美しさもある。医療や刑事モノなど、生と死に向き合う役に以前から興味があるので、機会があれば挑戦してみたいです。

●尊敬するのは、料理ができる人

 大好物は、母親のオムライス。たぶん、特別変わったことはしていないと思うんですけど、“おふくろの味”っていうのが好きです。僕、まったく料理をしないので、料理ができるっていうだけでカッコいいと思うし、無条件で尊敬します!

『おとななじみ』(公開中)配給:東映(c)中原アヤ/集英社 (c)2023「おとななじみ」製作委員会
『おとななじみ』(公開中)配給:東映(c)中原アヤ/集英社 (c)2023「おとななじみ」製作委員会
【写真】井上が初主演を務める映画『おとななじみ』の“ムズキュン”ビジュアル

『おとななじみ』(公開中)配給:東映
(c)中原アヤ/集英社 (c)2023「おとななじみ」製作委員会