半沢容疑者は交際相手と同じマンションに住んでいた。築32年の5階建てで、ファミリー向けの間取りは3LDK、家賃は月9万円ほどだが、容疑者の部屋は単身者向けのため、1LDKで月6万円ほど。同マンションの大半の住人は、「(容疑者の)顔も名前もまったく知らない」という。ある住民からは、
「容疑者が住んでいた部屋は1年前までは空き部屋だった」
とあり、ここ1年以内に引っ越してきたようだ。容疑者の交際相手Aさんについては、
「彼は10年以上、住んでいる。以前は妻子がいたが、離婚して現在は独り身だ」(同・住人)
マンションから少し離れた、容疑者とAさんがよく通っていたレストランの店主に話を聞いた。
「Aさんはずっと前から来ていましたが、離婚して、3年前からアヤちゃん(容疑者の愛称)と一緒に来ていました。ときどき、Aさんが友人を引き連れて5人ぐらいで来店するときもあってね」(店主、以下同)
アヤちゃんはとても優しい、いい子
半沢容疑者はおとなしくて、相手の話に相槌を打って、ニコニコと微笑むような女性。髪型はショートカット、体型はややふくよかで、
「少し離れた場所にあるスナックで働いていた。Aさんとは、おそらくそこで出会って、付き合うようになったんじゃないのかな」
容疑者は九州出身で、帰省するとお土産を買ってきてくれたことも。
「アヤちゃんはとても優しい、いい子ですよ。てっきりAさんとは一緒に住んでいるものだと思っていたけど、部屋は別々だったんだね。まぁ、まだ結婚していないし、たまにアヤちゃんの母親も来ていたから当然といえば当然か」
2人が最後にこの店に来たのは、今年の2月か、3月だったようで、
「でも、アヤちゃんの体型からは、まったく妊娠には気づかなかった。嬰児の大きさだと、早産だったんでしょうね。ええ、もちろん、2人の間の子でしょう」
だが、2人の子であれば、たとえ死産であってもトイレに流そうとはならないのではないか。冒頭にある、交際相手Aさんの頑なな取材拒否の態度に、その問いの答えがあるように思えてならない。
いずれにしても、尊い幼い命が失われたという悲劇だけは間違いのない事実である。