第88回 広末涼子
人気女優・広末涼子との不倫疑惑を週刊誌記者に直撃された際、完全否定せず、将来的な含みまで持たせるかのような発言をしたフレンチレストランシェフ・鳥羽周作氏。そんな浮かれていると、周囲も黙っちゃいないでしょう。第二ラウンドが始まることは容易に予想されましたが、「週刊文春」が不倫の証拠として掲載したのは、二人の「恋の往復書簡」なのでした。
愛を語る手段がまさかの手紙、そして手書き
LINEなど通信手段はいくらでもあるのに、まさかの手紙、そして手書き。若い世代のみなさんにはピンとこないでしょうが、広末やそれより上の世代は「手書きは、心がこもっている。たとえ悪筆だとしても手書きは貴い」という信仰を持っている人は多いもの。広末も同じ考えかどうかはわかりませんが、広末直筆の手紙をもらえる人はそういないことを考えると、希少価値が高い分、“まごころ”がこもっていると言えなくもない。広末と言えば、10代の頃から、透明感、純粋無垢、少女らしさがウリでしたから、イメージを地で行く行動と言えるかもしれません。しかし、私が思ったのは「純粋という名の残酷さ」なのでした。
不倫はしないのがベストですが、どうしてもするのなら、最低限のマナーとして、全力で隠してほしいもの。ですから、LINEなどで愛の言葉を交わす場合、携帯本体にロックをかける、LINEの立ち上げの際にパスワードを設定する、見られてヤバイやりとりは消すなど、の“工夫”をすることでしょう。しかし、手紙の場合、手紙の置き場所さえわかれば、誰にでも読めてしまう。不倫関係の人には最も向かない連絡手段と言えるわけで、もしこの方法でやり取りするなら細心の注意が求められます。バレっこないと配偶者をナメていたか、それとも、大雑把な性格で「人を騙す」ことが下手くそだったかはわかりませんが、やはり隠ぺいに失敗し、このようなオオゴトになってしまったのでした。