この夏狙い目の懸賞は?

1. 子どもと大人がセットのイベント系

 コロナ禍が明け、旅行&イベントのキャンペーンが爆増中。「大人と子どもが一緒に参加する当選品は小学生限定などの条件があり、応募数が少なくなりがちです。大人のみでも、催行が平日限定の旅行なら当たりやすい!」(長場さん、以下同)

2. 雑誌の定期購読や新聞

「高確率で当選を狙うなら雑誌懸賞。特に定期購読のみの雑誌の懸賞と、とじ込みはがきを使う懸賞はアツイです。歌舞伎などの鑑賞券が多い新聞懸賞は、往復はがきで応募するものに注目。ハズレてもかなりお得な割引券が返信されることが多いです」

3. SNSで「その場で当たる」懸賞

 SNSのフォローなどで応募でき、すぐに当落がわかる懸賞は「SNS上での当選報告投稿を増やしたい企業側の心理があるので、応募開始直後がおすすめ。“当選の7割が応募期間前半の応募だった”と実証をした達人もいます!」。

写真はユニクロ公式ツイッターより(※現在は終了しています)
写真はユニクロ公式ツイッターより(※現在は終了しています)

4. 野菜などの食材&アルコール懸賞

「ハムやヨーグルトなどの加工食品より、野菜やお肉などの食材やアルコール、とりわけワインなどが、ライバルが少なめです」

 包装袋やパックなどに懸賞情報や応募シールが付いていることもあるので売り場でチェックを。

35年の懸賞生活&達人500人の取材から導いた当てコツ

1.ブームに逆行する

「今やコメントやデコは懸賞の常識。多くの人が実践しているので、あえてしないほうが目立ちます。中でも専用はがきの場合、コメントもデコも一切しないという達人は多いです。ブームに逆行するのも選ばれるテクです」

華美なデコではなく、選んだ応募品にマーキングをするなど、主催者がパッと見てわかる心遣いが大事!
華美なデコではなく、選んだ応募品にマーキングをするなど、主催者がパッと見てわかる心遣いが大事!

2. 切手や絵はがきに熱意を込める

「当選品や主催企業とリンクする記念切手を使い、懸賞への熱量をアピールしています」。雪だるまの切手と雪景色の絵はがきでブランドもののブーツを引き当てたことも。「果物や和菓子など、使えそうな切手は普段から集めています」

長場さんの切手ストック。「ピッタリ合う切手がないときは、季節の花がおすすめ!」
長場さんの切手ストック。「ピッタリ合う切手がないときは、季節の花がおすすめ!」

3. 懸賞ごとのベストタイミングに応募する

「“応募は早めに”が基本ですが、ハッシュタグを付けて写真投稿などをするSNS懸賞は締め切りギリギリに。年間を通じて収集できる応募マーク等での応募で、複数回締め切りがある懸賞は、1回目の締め切りを避けるほうが当選率は上がります」

4. 主催者にハマるコメントを入れる

「コメントを書く場合は、読む(当選者を選ぶ)相手が楽しめるような内容を心がけることが大事」

 “〇月〇日のホームパーティーで、御社の〇〇をみんなで豪華に楽しみたいです”など、具体的なアピールも主催者の心をつかむ。

5. 対象商品の購買層を推測して応募方法を変える

 最近は、応募方法を選べる懸賞が増加。「発泡酒とビールなら、ビールのほうが購買年齢層が高いと推測されるので、あえて発泡酒ははがき、ビールはSNSを選んで応募をします」。そもそも購買層の年齢が高い商品の懸賞のほうが応募数は少なくなりがち。

長場典子さん●日本唯一の懸賞ライターとして雑誌『懸賞なび』などで連載中。9月8日に自身と取材した懸賞達人のテクが詰まった『日本一の懸賞達人・ガバちゃんの劇的に当選率がアップする当たる!テクニック30』(白夜書房)が発売、予約受付中。
長場典子さん●日本唯一の懸賞ライターとして雑誌『懸賞なび』などで連載中。9月8日に自身と取材した懸賞達人のテクが詰まった『日本一の懸賞達人・ガバちゃんの劇的に当選率がアップする当たる!テクニック30』(白夜書房)が発売、予約受付中。
教えてくれたのは……長場典子さん●日本唯一の懸賞ライターとして雑誌『懸賞なび』などで連載中。9月8日に自身と取材した懸賞達人のテクが詰まった『日本一の懸賞達人・ガバちゃんの 劇的に当選率がアップする 当たる!テクニック30』(白夜書房)が発売、予約受付中。

(取材・文/河端直子)