子どもたちから少しナメられていた
容疑者の親族はこう話す。
「本人は人のために役立つのが大好きで、さまざまな人の助けをしたい気持ちが強い。その志をくんで家族も選挙に協力するようになったんです。愚痴を聞いたことはないですね。お酒も飲まないし、酔った勢いでポロッとこぼすこともない。まんが図書館に来る子どもたちからは少しナメられていたかもしれません。携帯を持っていかれたり、漫画が返却されないこともちょいちょいあったようですから」
ストレス発散のひとつが漫画だった。
「ずっと漫画が好きで、自宅の蔵書は一時期2000冊を超えていました。好きな漫画は『がんばれ元気』。“子どもたちに勧めたけど、パラパラっとめくられて棚に戻された”と言っていました。刺さらなかったんだと思います。いまどきの子は『がんばれ元気』は読まないでしょうね」(前出・親族)
小山ゆう氏作『がんばれ元気』は、明るくやさしくまじめな主人公・堀口元気がボクシングを通して成長する姿を描いた昭和の人気漫画。自宅の漫画と寄贈図書でまんが図書館を開設したという。
事件についてはこう話す。
「ロリコンエロ親父みたいな感じで子どもに抱きつくことはないと今も信じています。強いて言うなら、家族は息子さんだけで娘さんがいなかったので、女の子の扱いがわからなかったのかもしれません。くっつかれたときに引き離すみたいなのができない人でしたね」(同)
逮捕後も支援者から「何かの間違いだから信じてるよ」とメッセージが寄せられているという。
星野容疑者の逮捕を受け、市議会では9日の定例議会初日に「辞職勧告案」が提出され、1人の反対を除く賛成多数で可決した。
市議会の神崎勝議長は『週刊女性』の取材に、
「大変お騒がせしました。本当に驚きを隠せない感じなんです。真面目に、一生懸命、市民のみなさんのために働いていたと私は思っていました。子どもの居場所づくりに関しては誰より一生懸命だったんじゃないですか。市民からは大変厳しい声を頂戴しています」
と言及。辞職勧告について、
「市民に大変なご迷惑をかけ、本人も事実関係を認めているというので、議会としての意思表示をかたちにしました。勧告に法的効力はありませんが、成田市には倫理条例もあり、議員としての品格を保たなければなりません」(前出・神崎議長)
まんが図書館では漫画を1冊借りるごとにスタンプがたまり、10冊目で駄菓子の『うまい棒』1本がもらえ、20冊目で2本、120冊目は12本と増えていく仕組み。子どもには魅力的だったろう。アイデアマンで、子ども好きで、真面目だったのかもしれないが、なぜ、女児の気持ちに考えが及ばなかったのか。
容疑者はSNSで、
《政治は私達が幸せになるための道具。誠実に裏表なく進みたい》と誓っている。
女児の保護者の前でも、裏表なくキスできたのか。