「引っ越して来たとき、“うちはシングルマザーなのでよろしくお願いします”と挨拶に来たんよ。うちの娘が鍵がなくて部屋に入れないでいると、自分の部屋に入れてくれて、ジュースやお菓子をご馳走してくれた。なんて優しい人なんだと思っていましたから、ニュースには驚きました……」
母娘仲については、
「毎朝、娘さんを車で小学校まで送っていたので、仲がよさそうに見えましたね。娘さんは少し細かったけど、気になるほどではなかった」(同・住人)
縄田容疑者の実家はそのアパートから約1キロメートル離れたところにあった。ベランダに大量の洗濯物を干していて、人がいる気配はあったが、インターホンを押しても反応はなかった。
「20年ぐらい前、佳純ちゃん(容疑者)が中学生ぐらいのときに引っ越してきてね。両親は共働きで、兄が3人、あの子は末っ子やった。とてもきれいな子でね。挨拶もちゃんとするし、愛想もよかったんやけどなぁ」(近隣住民、以下同)
容疑者が離婚後、いったん実家に戻ってきたときは、
「両親、兄夫婦の家族と、佳純ちゃん母娘の3世帯で暮らしてはった。玄関先でバーベキューをしたり、夏には子どもがプールで水浴びしたりして、仲のよさそうな一家やった」
漏れ出していた“虐待”の兆し
だが、別の住民からはこんな話も。
「寒い時期に、小さい女の子が外で泣いとってな。母親(容疑者)に叱られて、外に出されとったんやね。かわいそうやと、近所のみんながいうとったで」
その後、佳純容疑者は実家を出て、同じ町内のアパートで母娘二人暮らしをするようになってから、娘への虐待と詐欺行為がエスカレートしていったと考えられる。
佳純容疑者の元夫で、被害女児の父親A氏。容疑者をよく知る人物のひとりであるA氏に話を聞こうと自宅一軒家を訪ねたが、応答はなかった。だが、週刊女性PRIMEは元夫の友人を取材することができた。