岩橋が反応もネットでは賛否、事務所の思惑?

 放送後、キンプリ1人目の脱退者である岩橋は、Twitter(現「X」)で、

《TOKIOカケルさん、ありがとうございます 僕の大切な記憶や想い出を残してくれて放送してくれる事に心から感謝しています 改めて、大切な仲間とテレビ越しに映る自分を観ると、なんだか涙が出てきます》

 と綴った。平野、神宮寺、岸からの反応はないが、自分たちのキンプリ時代の映像が地上波で放送されたことは嬉しいと思っているのではないだろうか。

 ネット上では、今でも6人を応援しているファンから、

《えっっっっっTOKIOカケルでMr.KINGとPrince時代流せるん!すご!》

《「Mr.KING平野紫耀」の名札をつけた紫耀くんの映像が流れた。デビュー前だけどよく一緒に活動してた、Mr.KINGとPrince。彼らは出会った時点で運命なんだね》

《こうやって普通に6人時代の映像流れるのいいなあ!Mr.King時代懐かしい!それぞれが映像使用許可出してるんだもんね!》

 と驚きと喜びの声があがる一方で、

《これ、感動とか言ってる人、完全に洗脳させとる。事務所は寄り添って、れんかい(永瀬と高橋)を大事にふたりとして支援します、てか?無いです。こんな茶番》

TOBEで新たに頑張ってる2人(平野と神宮寺)にこのタイミングでこの話を放送する必要ある?岸くんも退所して数年経った後でよくね?》

 と脱退組のファンからは辛辣(しんらつ)な声もあがった。

 とはいえ、ジャニーズでは退所したメンバーの取り扱いについて厳しいことで知られる。TOKIOだけでなく、SMAP、NEWS、KAT-TUNなどの過去映像がテレビで使用される際には、不自然に脱退メンバーが消され、現役メンバーのみが映ることも珍しくはない。それゆえに、キンプリから3人が脱退して間もなく6人時代の映像があっさり流れたことに驚きを隠せないと話すのはスポーツ新聞記者だ。

「平野さんと神宮寺さんは、元ジャニーズ副社長の滝沢秀明氏(41)が設立した『TOBE』に合流したと発表されたばかり。『TOBE』には元V6の三宅健さん(44)や元ジャニーズJr.の『IMPACTors』が改名して『IMP.』として合流するなど、露骨にジャニーズと対立構造になっています。

 平野さんと神宮寺さんはInstagramで爆発的な人気を見せ、2人のフォロワーは合わせて560万人とキンプリのグループアカウントのフォロワー235万人を凌駕しています。そんな2人がバッチリ映り込んでいる映像を、キンプリとして残った2人を前に流すというのは驚きです。また、松岡さんも“我々TOKIOだって、山口に対する気持ちも長瀬に対する気持ちも変わってない”と脱退メンバーに言及しました」

 今回なぜそのようなことが起こったのだろうか。

「ジャニーズは今、故・ジャニー喜多川前社長の性加害問題で揺れています。国連人権理事会の『ビジネスと人権』作業部会の専門家が25日に『ジャニーズ性加害問題当事者の会』の4人からヒアリングを行うなど、問題はさらに深刻化しそうです。

 そんな時に、脱退メンバーを無かったもののように編集されては『また忖度されている』と批判を増幅しかねません。あえて平野さん、神宮寺さんら脱退メンバーを映すことで、彼らと事務所、現キンプリ2人が円満であるアピールをしているのではないでしょうか」(同・スポーツ新聞記者談)

 ジャニーズ帝国が崩壊しようとしている今、脱退メンバーについてもタブーが無いと見せることは、ファン離れに歯止めをかけようという苦肉の策と受け取られかねない。別々の道を歩み出したキンプリ。6人それぞれの活躍を期待している。