同大の大麻問題は1年ほど前から始まっていた。昨年10月、保護者からアメフト部員に「大麻使用の疑いがあると」報告を受けた大学側が学生にヒアリングするも確認できず。だが、翌月下旬に学生から「大麻と思われるものを7月ごろ吸った」を申告。大学側が警察関係者に相談したところ「立証は困難」として、当該学生に口頭での注意にとどまっていた。
副学長が不法所持で逮捕された可能性も
「副学長は昨年から大学内で起きていた大麻問題の流れを知っていますし、元検事なのであれば全くの素人ではない。加えて、パケ(小さなビニール袋)に茶葉のようなものが出てきたら、形や色、臭いで大麻である可能性が高いということはわかっていたはず。それをみだりに保管していたということは、副学長自身が不法所持により逮捕されてもおかしくない非常に危険な行動。その時、もし警察が捜索に入って副学長の机の中からこれらのパケが発見されていたら、副学長が逮捕されていた可能性があるということです」
空白の期間ができたことについて、副学長は警察から「自首させてほしい」と言われたと説明しているが、警察が“自首”という言葉を使うことはあり得ない。
「これは自首ではない。大学側が植物片を発見した時点で、自首でなく出頭になります。元検事がこんな基本的な言葉の間違いをすると思えないですね」
大学を守ろうとした結果、これらの行動に出たのか。
「それはなんとも言えませんが……。いずれにしても副学長の行動は国民が納得しない」
一般論だが、尿から覚醒剤の反応が出なくなるのは3日間から14日間程度。パケ発見から12日間も警察に届け出なかったのは証拠隠滅を疑われても仕方がない。日大の闇は深い。