ジャニーズ事務所前社長のジャニー喜多川氏による、所属タレントへの性加害がついに“認定”された。
この度公表された、同事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書によると、
【1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた】
被害申告をする元ジャニーズJr.らへのヒアリングから、ジャニー氏が長年にわたって行ってきた性加害を事実としたのだ。また【古くは1950年代に性加害を行って以降】とあることから、ジャニーズ創設以前より事実があったともしている。
性加害が起きた要因としては、【ジャニー氏の性嗜好異常】【メリー氏による放置と隠蔽】【ジャニーズ事務所の不作為】【被害の潜在化を招いた関係性における権力構造】の4つを挙げ、再発防止への【ガバナンスの強化】の一歩として、
【ジャニーズ事務所が解体的出直しをするため、経営トップたる代表取締役社長を交代する必要があり、ジュリー氏は、代表取締役社長を辞任すべきと考える。】と、ジャニー氏から社長職を継いだ、現社長の姪っ子・ジュリー氏の退任を求めたのだ。
ところがネットでは、外部専門家による“退任要求”に対し、
《えっとジュリーさん辞めさせる意味は? あと再発防止って言うけど、もう本人居ないんだし今更じゃね?》
《ジュリーさん辞任の意味がわからない。やっていたのはジャニーさんだよ! それに再発防止ってもうやる人いないし。ジャニーズ事務所に何をさせたい訳?潰したいの?》
ジャニーズファン、それ以外のユーザーからも“加害者”はあくまでもジャニー氏であって、とばっちりを受けた格好の現社長を擁護する声も多く見受けられる。
「事務所を守る」ことを最優先とした
リスクマネジメントにも精通する老舗芸能プロダクションのチーフマネージャーによると、
「5月に意を決して、顔出しで性加害騒動を謝罪したジュリーさんでしたが、性加害の有無に関しては明言を避けたことで、収まるどころか火に油を注ぐ形となってしまった。
そして今回の報告ですが、外部調査を依頼した時点で事実認定されるのは織り込み済みだったと思います。調査にもある通り、あくまでも性加害を把握していたのはジャニーさんとメリー(喜多川)さんとして、ジュリーさんは知らなかったことを押し通せますからね。
そして社長職を辞任することで世間の反感を抑えられる、ジャニーズ事務所を守れると踏んだ。現役タレントの中にも“被害者”はいるでしょうし、まずは彼らの活躍の場と生活を守ることを第一としたのではないでしょうか」