『ウルトラマン』でヒドラが登場した山

大室山:毎年2月には山焼きが行われる。初春には黒、春には若葉色、夏には深緑、秋にはススキの銀色、冬には黄金色へと姿を変え続ける。静岡県伊東市池672-2(https://omuroyama.com/)
大室山:毎年2月には山焼きが行われる。初春には黒、春には若葉色、夏には深緑、秋にはススキの銀色、冬には黄金色へと姿を変え続ける。静岡県伊東市池672-2(https://omuroyama.com/)
【写真】本当に日本!? 異世界の中に迷い込んだような激レア風景6選

 続いては、大室山(静岡県伊東市)。

「伊豆高原の別荘地帯に突如として現れる大室山は『ウルトラマン』('66年)でヒドラが登場した山としても有名です。怪獣の出現シーンにふさわしい、独特感があります。リフトに乗って頂上に行くとカルデラのようになっていて二度ビックリ。手軽に行ける異世界だと思います」

 毎年2月には山焼きが行われる。初春には黒、春には若葉色、夏には深緑、秋にはススキの銀色、冬には黄金色へと姿を変え続ける。

「京都府京丹後町間人(たいざ)あたりの海岸線で、毎年4月から5月にかけて見られる夜光虫(ノクチルカ)。諸条件がそろわないと見られないそうですが、闇の中で青く輝く海は幻想的で神秘的です」

 夜光虫は、波の刺激などを受けて青白く発光するのだそう。

浄土平:福島県福島市土湯温泉町鷲倉山(http://www.npfj.or.jp/joudo/vc/)
浄土平:福島県福島市土湯温泉町鷲倉山(http://www.npfj.or.jp/joudo/vc/

「火山活動によって形成された浄土平(福島県福島市)は日本とは思えない風景というか、まるでアリゾナのよう。名前も浄土平ですから、この世とあの世の境目ではないか……なんて想像も膨らみます。死後の世界を描いた『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』('16年、長瀬智也&神木隆之介主演)のロケ地にもなりました」

 車窓からもそのダイナミックな景観は楽しめるが、装備を整えてのトレッキングがオススメ。

不二洞:かつて僧侶が修行の場としていたため、洞内各所には仏教にちなんだ渋い名称がつけられている。〝閻魔の金剛杖〟を7回なでて願をかけるとかなうとか
不二洞:かつて僧侶が修行の場としていたため、洞内各所には仏教にちなんだ渋い名称がつけられている。〝閻魔の金剛杖〟を7回なでて願をかけるとかなうとか

 関東最大の鍾乳洞である不二洞(群馬県上野村)も異世界感たっぷり。

「鍾乳洞にはいくつか足を運んでいますが、この規模のものは珍しいです。相次ぐ奇観と光の演出は、冒険気分を存分に楽しめると思います」

 かつて僧侶が修行の場としていたため、洞内各所には仏教にちなんだ渋い名称がつけられている。“閻魔の金剛杖”を7回なでて願をかけるとかなうとか。

「大谷資料館(栃木県宇都宮市)は、一般の人々の目に触れることはなく“未知なる空間”と呼ばれた大谷石採石場跡。ミュージックビデオの撮影にもよく使われています。地下30mに広がる空間は地下神殿のようでもあり、ゲームのダンジョンのようでもあります」

 年間の平均気温は8℃。そのひんやり感からも非日常を味わえる。

『ロケーションジャパン』

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