損害保険大手の東京海上日動の広報は、

「当社は人権尊重の観点からジャニーズ事務所との契約は更新しないこととし、現在所属タレントのテレビCM等での広告使用は停止しています」

 とのことだった。

 苦しい判断を迫られる企業もある。大阪府枚方市にある遊園地『ひらかたパーク』を運営する京阪HDは、10年前から岡田准一を起用している。

“ひらパー兄さん”こと岡田との関係

「当社としては、性暴力・性加害はいっさい容認することはできない。

 当社としてはジャニーズ事務所がどういう見解を持ち、今後どのような改善策を行っていくのか、申し入れを行う準備をしています」

 と同社広報。ただ、岡田についてこんな思いを語る。

岡田さんは、枚方市出身で、地元に貢献したいという思いを持っていることから、当社の依頼を引き受けてくださいました。

 だからこそ、岡田さんとの関係は大切にしたいと思っています」(同・京阪HD広報、以下同)

 ただ、岡田との契約を継続するなら性加害を行っていた企業に利益を供与することになる。つまり、性加害を容認する企業であるとみられる可能性もある。

「その点は、本当につらいところです……。

 私どもとしてはジャニーズ事務所とではなく、岡田さんとの関係を維持したいと思っています。ただ、それはジャニーズ事務所との契約を継続することになる。だからこそジャニーズ事務所の見解を伺って、今後については慎重に判断したい」

 と、複雑な胸中を明かした。