全体の回答はかなり偏った結果に

 ジャニーズ起用の商品を「買う」と答えた人のなかには、むしろ契約解除が進む現状を疑問視する人も。

「企業としてのブランドを保つために契約を解除するのは理解できるが、あからさまにその動きが進むのは見ていて嫌になる」(25歳・千葉県)

「タレントさんが直接関わってもいないのにCMから降ろされること自体変な話だと思う。1社が契約更新しないと言った途端、次から次に名乗り出て、正直そんな企業にガッカリした。更新しないと言った企業の商品こそ買いたくない」(52歳・大阪府)

「タレントが起こした問題ではない。逆に、契約解除した企業の物は一切買わない」(20歳・群馬県)

「タレントに罪はない。今までジャニーズの名前を使って利益を得ておいて、いきなり捨てるのはおかしい。建前上一度契約を切るのであれば、配慮のひと言があるべき」(28歳・愛知県)

 回答は「買う」としながらも、契約更新見送りで特に批判が及んでいるのが……。

「事務所やジャニーに非があるだけ。一度は起用すると言って差し替えたモスバーガーはひどい」(33歳・長野県)

「起用継続・中止には各企業の考えがあると思いますが、CMを継続すると発表したのにもかかわらず、その数日後に手のひらを返し起用中止するとしたモスバーガーや花王は、コロコロ言っていることを変える信用できない企業であり、その商品も信用できないと感じました。逆にJCBは起用を中止したものの、長年CMに出ていた二宮和也さんに対する感謝と愛情あふれるコメントを出し、好感が持てました」(45歳・千葉県)

 ここまで双方の意見を取り上げたが、実は全体の回答はかなり偏った結果となった。「買う」と答えた人は81%。一方、「買わない」は19%にとどまった。起用をやめるという考えの企業が圧倒的に増えている。「買わない」は、それと同じ方向の考えだといえるが、一般消費者と企業では結果として隔たりが見えた。多くの企業は「契約更新の見送り」のため、ジャニーズタレントを起用しないことによる売り上げ等の影響が出るのはまだ先のことになる。結果ははたして……。