レジ袋の有料化。3年たっても、その恨みは消えず
306票を獲得し、第2位に名前が挙げられた、小泉進次郎元環境相。父親は小泉純一郎元首相だ。
《メディアアピールばかりがうまくて、実態が伴っていない。レジ袋の有料化は、今でも納得できない。彼のパフォーマンスのための策に思えて不満だ》(愛知県・40歳)
《若手議員の中でも期待していたが、世間の感覚とズレがある》(大阪府・37歳)
'20年7月にスタートしたレジ袋の有料化。3年たっても、その恨みは消えない。
「大臣になってから、その薄っぺらさが露呈してしまった。純一郎氏の息子だから大丈夫と思ったし、注目が集まって期待したけど全然ダメじゃん、と。期待感の裏返しですね」
そして《期待できない議員》第1位に選ばれたのは、岸田文雄首相だ。父親は、元衆議院議員の岸田文武氏。
《まさに悪政。異次元の増税。国民は苦しいのに、海外へバラマキするも、他国からは相手にされない。岸田政権に殺される》(宮崎県・43歳)
《政策の成果を国民として実感できない。なぜ所得が下がっているのに、税金だけは上がるのか》(滋賀県・31歳)
《増税ばっかり。インボイス制度導入を反対する署名を受け取り拒否するとか、国民が本当に何を望んでいるか考えていない》(千葉県・37歳)
'21年11月に首相に就任し、所得倍増を掲げたが、蓋を開ければ増税ばかり。
「麻生太郎副総裁が9月24日、福岡県で講演した際にこんなことを話しました。“岸田さんの誠実そうな、リベラルに見える顔が世の中に受けている”と話したうえで“(防衛費を)NATO並みにGDPの2%にします。安倍晋三が夢にまで見ていた数字、できなかった数字。これを岸田はスッと通した”と」
安倍さんの悲願を、実現させたということ?
「つまり“こうしたい!”と叫ぶ安倍さんよりも、フニャッとまとめる岸田さんのほうがワルってことを麻生さんは言っていると思うんです。穏やかそうだけど、したたかな戦略家というのを、国民に見抜かれるまでに時間がかかったということですね」
“聞く力”をひたすらアピールしてきた岸田首相は、こうした声に何を思うのか。
週刊女性は岸田首相にアンケート結果を記し、国民の声をどう受け止めたのかメールで問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
その一方で《期待できない議員はいない》と回答した人は1207票だった。世襲議員たちは、この期待と信頼を維持できるか─。
角谷浩一 1961年神奈川県生まれ。政治ジャーナリスト。『東京タイムズ』『週刊ポスト』『SAPIO』記者・編集者、テレビ朝日報道局などを経て独立。各政党幹部との強いパイプがある一方、わかりやすい言葉で政治を語る