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ー “偽サイン”に問われる法的問題

 6月に有名シェフの鳥羽周作氏とのW不倫が報じられ、7月にキャンドル・ジュン氏と離婚した広末涼子。騒動から4か月がたった今も、芸能活動を休止したままだ。

「お相手の鳥羽氏は、自身が代表を務めていた『sio』のグループ店で、9月に厨房へと“復帰”しました。一方の広末さんは、復帰の見通しがついていません」(スポーツ紙記者)

 そんな中、東京・渋谷の『東急プラザ渋谷』内にある食通で知られるミュージシャン『ホフディラン』の小宮山雄飛プロデュースの居酒屋『酒場食堂』で、広末の“痕跡”らしきモノを発見!

 なんと、店内に飾られたサイン色紙に、《広末涼子》と書かれたものがあるというのだ。

「しかも、その色紙に記された日付が、不倫騒動の真っ最中だったんです。《マジ! ヤバイ!》とも書かれており、まさに当時の心境なのでしょうか……。渦中の人が、個室のないオープンな店に来ていたなんて、ビックリですよね」(店を訪れた客、以下同)

 しかし、よく見ると……。

不倫ラブレターで“美文字”だと話題になった広末さんの筆跡とは一致していないように思えて……。サイン自体も、実際に広末さんが使っているものとは違うみたいなんです」

 つまり、そのサインは“ニセモノ”ということ!?

 直接確かめるべく、週刊女性も10月中旬に店を訪ねたが、そのサインはすでに外されていた。そこで、『東急プラザ渋谷』に真相を直撃!

「下町の居酒屋に並べてあるようなサイン色紙をイメージして、内装の一部としてお客様に自由に書いていただいた色紙を並べておりました。その中にお客様が書かれた《広末涼子》という文字を模した物がありましたが、その後も多くの色紙をいただいており、場所の関係上、定期的に入れ替えを行っていると聞いております」(『東急プラザ渋谷』PR事務局)

 やはり、広末本人が書いたものではなさそうだ。

“偽サイン”に問われる法的問題

『東急プラザ渋谷』内『酒場食堂』に飾られていた《広末涼子》と書かれたサイン色紙。ほかにも多数の“芸能人”の色紙が並ぶ
『東急プラザ渋谷』内『酒場食堂』に飾られていた《広末涼子》と書かれたサイン色紙。ほかにも多数の“芸能人”の色紙が並ぶ

 とはいえ、“偽サイン”に法的な問題はないのだろうか。レイ法律事務所の河西邦剛弁護士に聞いた。

「文書偽造罪は、契約書に勝手に名前を書くなど、権利に関する文書で名前を偽る場合に成立します。《広末涼子》と名義を偽ることは形式的には“偽造”ですが、サイン色紙は文書偽造罪における“文書”にあたらない可能性が高く、罪には該当しない可能性が極めて高いといえます」

 販売をしていなければ、詐欺罪にも該当しないという。

偽サインの展示によって広告契約が解除になるなどの実害が発生すれば、偽計業務妨害罪の余地がないとはいえませんが、因果関係の証明はおそらくかなり困難です。肖像権侵害を根拠とした民事での損害賠償請求も考えられなくはないですが、“損害”の立証はかなり難しいでしょう」

 意外にも、“ギリギリセーフ”の可能性が高そうだ。

 広末にとってはとんだとばっちりだが、これも人気女優ゆえ!?