ジャニーズとして初めてアカデミー賞を手にした岡田准一
ジャニーズとして初めてアカデミー賞を手にした岡田准一
【写真】木村拓哉と工藤静香が入れたお揃いの「蛇タトゥー」脱帽するデザインセンス

 二宮のジャニーズJr.時代を知る、キー局の元ドラマプロデューサーによると、

ジャニーさんが“おもしろい子がいるよ”と連れてきたのが10台半ばだったニノ。ひょろっとした細い子で、しかも演技は素人だという。学園もので、その他大勢の生徒役ならと思ったら、ジャニーさんは“鍛えてよ”と演出担当に熱心に売り込んでいましたね。

 すると数年後には蜷川(幸雄)さんの作品で主役を張っていて、(渡辺)謙さんとクリント・イーストウッドに並んでいた(2006年『硫黄島からの手紙』)。見違えるような演技をしていたし、何よりもジャニーさんの先見の明に驚いたね(笑)」

 岡田もまた“素人”の身から演技を学んでは、作品に合わせての肉体改造はもとより、ハードなスタントアクションや武術も極めるストイックな役作りで存在感を高めた。各映画賞でも常連になる活躍ぶりに、名優・高倉健さんの形見腕時計を中井貴一から託された逸話もあるほどだ。

「当初こそ、ジャニーさんの“お膳立て”はあったのでしょう。でも、アカデミー賞俳優にまで上り詰めたのは間違いなく本人の努力によるもので、積み重ねてきた実績と自信、そして苦労は色褪せない財産になると思います。

 そんな独立に踏み切れた二宮さんと岡田さんの一方で、余計なお世話ながら比較してしまうのが木村拓哉さん。俳優として円熟期に差し掛かる50歳を迎えた今、これからも“キムタク”を全うしていくのかどうか……」(前出、映画配給会社・営業担当者)

ドラマでも“ジャニーズ離れ”が起きている

 独立する2人の俳優活動に太鼓判を押す一方で同者が心配するのが、新設するマネジメント事務所とエージェント契約を結ぶ方針を伝えられた元SMAP・木村拓哉。インスタグラムに変わらず日常を投稿し続ける木村だが、その“去就”に関する公式発表はなされていない。

『週刊文春』では独立の画策も報じられたが、スマイル社は《書かれている内容はすべて事実無根》とコメントしているだけに、木村はあくまでも“ジャニーズ”であり続けるようだ。彼の主戦場はドラマなのはご存知の通りだが、テレビ局を担当する広告代理店・局担スタッフは「決して前途は明るい、とは言えません」と声をひそめる。

「企業による“ジャニーズ離れ”は深刻な状態で、来年に予定していたジャニーズタレントの主演ドラマが何本か“飛んだ”と聞きます。たとえ視聴率が見込めたとしても、スポンサーに“枠”が売れないのであれば起用メリットがないと判断されたのでしょう」

 スマイル社の二転三転した後手後手対応も心象が悪かったのか、世間や視聴者が向ける不信感は思いのほか大きく、CM等の出稿に難色を示すスポンサー企業が増えているという。この煽りをもろに受けたのが、『日産自動車』や『マクドナルド』などの大手企業から“切られた”格好の木村だ。