《過去1か月で50点以上購入されました》

《この商品は売り切れです》

 いくつかのウェブショップではこのような文字が躍り、フリマサイトでは定価の倍程度の値段で多数取引されている。売れているのは『vanson Leathers』のロゴが入ったキャップ。今年、世界中の人々が目にし続けているものだ。

ウケ狙いで購入者が殺到

「『vanson』のキャップはジャニー喜多川氏が愛用していたもの。'11年に『最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物』などでギネス世界記録に認定された際、掲載された写真でもかぶっている。その写真はジャニー氏の葬儀でも遺影として使われています」(芸能プロ関係者)

 表舞台にはほとんど姿を現すことのなかったジャニー氏。そのため公開されている写真はほとんどなく、“ジャニー氏の顔”として最も知られる写真が、あのキャップにサングラスの一枚だ。

「性加害の被害者が数百人に上るといわれている現状にあって、ジャニー氏を想起させるキャップが売れているというのは……。面白いと思ってウケ狙いで購入、もしくはハロウィンの仮装用なのかもしれませんが……。性加害の内容を考えれば、さすがに人としての心に欠けていると思います」(同・芸能プロ関係者)

《ジャニーさんと同じ帽子被ってた人いたけどハロウィンのコスプレ?》

《今年の仮装は帽子とサングラスでジャニーさんで決まりだろう!》

 このような投稿は一部SNSで見られた。事実、あるユーチューバーは『ジャニー喜多川のコスプレでハロウィンパーティー行ってみた』という動画を配信している。

「一応、風刺コントという体でしたが、まったく風刺になっていない、想像力が欠落していると批判の声が上がっています」(前出・芸能プロ関係者)

 被害者を思えば、不謹慎と感じて然るべきだが……。