実は特撮ヒーロー出身俳優はこんなにもいる

 2000年以降の作品で、現在、第一線で活躍している人気の特撮ヒーロー出身俳優は次のとおり。

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(※)印は作品の主人公役

『仮面ライダー』シリーズ出身者

オダギリジョー(※)/『仮面ライダークウガ』(2000年)
要潤/『仮面ライダーアギト』(2001年)
水嶋ヒロ(※)/『仮面ライダーカブト』(2006年)
佐藤健(※)/『仮面ライダー電王』(2007年)
瀬戸康史(※)/『仮面ライダーキバ』(2008年)
菅田将暉(※)、桐山漣(※)/『仮面ライダーW(ダブル)』(2009年)
福士蒼汰(※)、吉沢亮/『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)
高杉真宙/『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(2013年)
竹内涼真(※)/『仮面ライダードライブ』(2014年)
磯村勇斗/『仮面ライダーゴースト』(2015年)
赤楚衛二/『仮面ライダービルド』(2017年)
渡邊圭祐/『仮面ライダージオウ』(2018年)
高橋文哉(※)/『仮面ライダーゼロワン』(2019年)

『スーパー戦隊』シリーズ出身者

玉山鉄二/『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001年)
高橋光臣(※)/『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006年)
松坂桃李(※)/『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)
千葉雄大(※)/『天装戦隊ゴセイジャー』(2010年)
山田裕貴/『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)
竜星涼(※)/『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013年)
志尊淳(※)、横浜流星/『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年)
一ノ瀬颯(※)、綱啓永/『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年)

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サブヒーローから大河主演俳優に出世した二人

 そうそうたる顔ぶれであることはおわかりいただけただろうが、特筆すべきはその作品の主役ライダーやレッドといった主人公以外の俳優も続々と売れていること。

 たとえば福士蒼汰(30)が主役ライダーを演じた『仮面ライダーフォーゼ』で、いわゆる2号ライダー役だったのが吉沢亮(29)。また、志尊淳がレッドに相当する1号で主役を演じていた『烈車戦隊トッキュウジャー』で、グリーンに相当する4号役だったのが横浜流星(27)。

 吉沢が2021年の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)で主演を務め、横浜は2025年放送予定の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)で主演が発表されている。元サブヒーローが国民的ドラマ枠である大河ドラマの主演俳優というわけだ。

 ほかにも、今やGP帯の連ドラで主役を張れるようになっている山田裕貴(33)や赤楚衛二(29)なども、主役以外のサブヒーロー役で出演していたのである。

 その作品で2番手、3番手といった役どころのヒーローでもスターダムにのし上がっているということは、それだけ層が厚いことの表れでもあるだろう。

 また余談だが、前述の『フェルマーの料理』は、『仮面ライダー』の主役と『スーパー戦隊』の主役によるダブル主演というだけでも特撮ファンからすれば熱いのだが、実はそれだけではないのだ。

轟轟戦隊ボウケンジャー』で主役のレッドを演じていた高橋光臣(41)、そして『仮面ライダージオウ』でヒーローではなく敵キャラだったが存在感を放っていた板垣李光人(21)がレギュラー出演。

『フェルマーの料理』には、実に特撮出身俳優が4人も主要キャラとして登場していることになる。

 もともとドラマ業界のイケメン俳優枠には、ジャニーズタレントたちの対抗勢力として特撮ヒーロー出身俳優は存在感を放っていたが、今後はますます重用される可能性は大。

 旧ジャニーズタレントたちが失速する隙をついて、特撮ヒーロー出身俳優の“一強時代”が到来するなんて未来もなきにしもあらずだろう。

堺屋大地●コラムニスト、ライター、カウンセラー。 現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi