『テレビ千鳥』の宮迫が登場しない宮迫回が大ウケ

 このように千鳥がイジることで不祥事芸能人たちがプチ復活を果たしており、さながら“千鳥再生工場”の様相を呈している。

 この流れに乗って、次に“千鳥再生工場”の白羽の矢が立つのは、あの大物芸人かもしれない。

 そう、宮迫博之である。

 というのも、千鳥と宮迫が直接共演したわけではないのだが、千鳥の地上波冠番組で宮迫に対する世間の印象の“観測気球”が上がったともっぱらだからだ。

 それは今年9月のこと。テレビ朝日系の『テレビ千鳥』が、『宮迫さんのラヴ・イズ・オーヴァーをちゃんと聴きたいんじゃ』という企画を放送。断わっておくと宮迫の歌声が流れただけで、彼は1秒たりとも出演していない。

 宮迫の歌う『ラヴ・イズ・オーヴァー』が上手すぎるあまりに笑ってしまうということで、千鳥とケンドーコバヤシ、FUJIWARA・原西孝幸の4人が、宮迫版『ラヴ・イズ・オーヴァー』を聴き、笑わずに耐えられるかという珍チャレンジ企画。

 宮迫のクセが強すぎる歌い方に4人は爆笑の連続で、20回チャレンジするも成功しなかった。この本人不在の宮迫特集回は視聴者たちから絶賛の声が多数集まっていた。

 この放送回にネット上では……

《吉本界隈ではそこまで宮迫に拒絶がないんだろう。今好調の千鳥が先輩を少しでも地上波の取っ掛かりになるように奮闘してるって所かな》

《後輩みんなでナルシスト宮迫をいじってる姿面白かったわ。それでも宮迫を助けようとしてる後輩たちの優しさは素敵でした。もう少しでチャンスの時間に出れるかな》

《宮迫もう復帰していいでしょ。闇営業なんて実はどうでもよくて吉本首脳陣に噛みついたから干されたこと明白。もう変な会長も万博のほうへ行かれたので復帰してください》

《めっちゃ面白かった!4,5分の歌なのにちゃんと番組としても成立してて、ただただ爆笑してしまった。今となっては、何で干されてるのかも謎にはなってきたけども……》

 千鳥の手腕によって宮迫の歌声がエンタメとして昇華されたわけだが、少なくとも『テレビ千鳥』を観た視聴者からは宮迫への拒否反応は少ない。

 来年、“千鳥再生工場”で復活を遂げるのは宮迫が大本命なのではないだろうか。

堺屋大地●コラムニスト、ライター、カウンセラー。 現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi