大河で最も多くの作品を書いた脚本家は?

 6位は13票を集めた'15年放送の井上真央主演『花燃ゆ』。吉田松陰の末妹が主人公だったのだが──。

全編においておにぎりを握るシーンが登場したため「おにぎり大河」と揶揄された『花燃ゆ』主演の井上真央
全編においておにぎりを握るシーンが登場したため「おにぎり大河」と揶揄された『花燃ゆ』主演の井上真央
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「主人公が歴史的に功績があったわけではないのと、イケメンをやたら押し出すドラマの宣伝方法が嫌だった」(長崎県・47歳・男性)

「主人公がもともと無名すぎて、同じところでバタバタしている感じ。結局何をしたのかさっぱりわからなかった」(島根県・50歳・女性)

 と疑問の声が。そして同じく6位となった'12年放送の松山ケンイチ主演『平清盛』はストーリーがわかりにくかったという声に加え、

「当時の時代背景を狙った撮影手法が暗くて画面が見にくくデメリットが目立った」(青森県・39歳・男性)

 と映像に関する不満が寄せられた。

物語の舞台であった兵庫県の知事も『画面が汚い』と批判した『平清盛』ですが、放送された年はテレビが地上デジタル放送へ完全移行した時期。クリアに見えすぎた方が多かったのかもしれません(苦笑)。視聴率はいずれも平均12%、ワースト2位を記録しています」

松山ケンイチ
松山ケンイチ

 4位には14票で2作品が。演技派の鈴木亮平が主役を務めた'18年放送の『西郷どん』

「もう少し幕末の志士たちの話が盛り込まれているかと思ったが、西郷隆盛の恋愛遍歴が多く、時代物と思っていたのにストーリーがつまらなかった」(愛知県・54歳・女性)

鈴木亮平の無駄遣い。なんだかいまいち話に入り込めなかった」(北海道・66歳・女性)

 となかなか手厳しい。

『西郷どん』で主役を務めた鈴木亮平
『西郷どん』で主役を務めた鈴木亮平

 そして'04年放送の香取慎吾主演『新選組!』には、

「ジャニタレだから許されているレベルから出ていない」(長野県・47歳・男性)

「配役が歴史上の人物像に合わなかった」(神奈川県・62歳・男性)

 との指摘が。

「鈴木さんは西郷隆盛の役作りのため100キロ近くまで太って役作りなさったそうですが……ラストで西郷が切腹で絶命しないなど、通説を変えてしまったことなどが大河ファンの不評を買ったのかもしれません。

 脚本家の三谷幸喜さんが初めて大河に挑戦した『新選組!』は三谷作品が持つ軽みのある作風が従来の大河ファンから嫌われたようですが、親しみを感じる登場人物たちの群像劇はこれまで大河を見ていなかった視聴者をクギづけにしたり、後に三谷さんが『真田丸』『鎌倉殿の13人』を書くことにもつながりました。

 現在、大河で最も多くの脚本を手がけた脚本家は『草燃える』『春の波濤』『炎立つ』『元禄繚乱』の4作を担当した、昼ドラ『真珠夫人』『牡丹と薔薇』を書いたことでも有名な中島丈博さんですが、現在3作の三谷さんが肩を並べる日も近いと思います」