「長々と続く声明は見解というほどでもなく前置き程度。最後に記された“各放送局の今後の取り組みをたゆまず注視してまいります”“適時、さまざまな形で放送局と議論する場を設けて、意見をたたかわせていきたい”くらいしか内容のないものでしたね」(前出・芸能プロ関係者、以下同)
BPOは「見てるだけ」
要するに“今後もいろいろ目を光らせてはおきます”“いつかどこかで会議します”という、問題についての具体的な対応を明確にしたものではなかった。
「BPOはその存在意義として“番組を注視”するのは通常業務のはずです。そのためこの文面はいつもと変わらず業務を行いますという話にすぎないですね」
SNS上でも非難の声が上がっている。
《注視しますって、見てるだけで何もしませんでしょ》
《視聴者からたくさんの要望があったのにBPOは何があれば動くの?》
《監査するBPOも、人が死んでいる重みを真剣に受け止めろ》
《議論の場は“いつ”設けるの? 言ってるだけじゃん》
現在のBPO理事長は大日向雅美氏。心理学者で恵泉女学園大学学長だ。専門は発達心理学(家族・親子関係)、ジェンダー論。ジャニー喜多川氏と所属タレントたちはまさに“親子”的な関係であった。今後、彼が親として行っていた性加害についての報道はどのような動きを見せるか─。