ついに警察が動く事態に。'23年12月15日、中古車販売大手のビッグモーター前副社長宅に家宅捜索が入った。
「不正な修理や保険の水増し請求を行っていたことが、'23年7月に発覚。当時社長だった兼重宏行氏は会見をしましたが、まともに謝罪することなく退陣を表明。店舗前の街路樹に除草剤をかけて枯れさせていたことも判明。今回は器物損壊の疑いで家宅捜索が行われました」(全国紙記者)
副社長だった息子の兼重宏一氏は会見にも顔を出さず、その後は親子共に姿を隠したまま。『週刊女性』は都内一等地にある前社長の豪邸を訪ねた。
「以前はソニー創業者である盛田昭夫さんの一族が住んでいたのですが、兼重さんの資産管理会社が土地を買い取って、家を建て直しました。それまで高さ2mくらいだった外壁が6、7mに伸びたせいで圧迫感があります。'20年ごろから住んでいますが、これまで挨拶は一度もありません」(近所の住民、以下同)
“不正発覚”の騒動以降は人の気配はなく、自宅に帰ってきた様子もない。大豪邸が空き家状態になったことで、周辺には、こんな迷惑が。
「困るのは、敷地内から飛んでくる枯れ葉です。中に大きな木があって、塀を越えて葉っぱが飛んできます。店舗の前にあった街路樹は勝手に枯らせて伐採するのに、自分の家の木は切らないんです。保存樹林らしいので、勝手に切れないようですが……。玄関前の道路に枯れ葉が積もって、ほかのゴミや吸い殻も散乱。散歩する犬に勝手口でオシッコさせる人もいて、シミになっていますよ。本当はいけないことだけど、みんな腹を立てているんでしょう」
出入りしていたのは
前副社長は、この近くで高級マンションを買った、という話もあった。親子は、この家には住んでいないようだ。
「以前は毎日、クリーニングの業者さんが4人ほど来ていましたが、この半年間は来なくなって荒れ放題に。12月にそれらしい人が来て、何台もの車でゴミを運び出していました。木の枝は切ってはいないので、枯れ葉はこれからも飛んでくるのでしょうけど」
『週刊女性』が訪れた'23年の年末には、正面入り口に複数のスーツ姿の男性がウロウロしていた。そこにワゴン車がやって来て、降りてきた中年男性を迎え入れ、何やら英語で話している。ワゴン車の運転手に聞いてみると、
「私は雇われている中国人で、指示された場所に来ただけ。ビッグモーター? 聞いたことない」
とのことだった。
「おそらく不動産業者が物件を仲介しているのだと思います。内見に来るのは中華系の金持ちでしょう。このあたりは富裕層の外国人に人気ですから」(不動産関係者)
豪邸を売却して雲隠れを継続するつもりか。自動車業界の信頼を大きく損ねた責任者は、その後始末のために動こうとはしないようだ。