「松本さんのお笑いは応援歌」
現在、村西はSNS上で松本への応援メッセージを集めて書籍化し、KKベストセラーズより、今年5月に出版予定だという。
「松本さんに対するエールを募集したら約800通も集まりました。ある看護師さんからは“難病で体が動かない患者さんが、松本さんがテレビに出ると面白さが伝わったのか、かすかに反応してくれて感動する”といったメッセージもいただきました。
順風満帆な人生を送っている人にとって、お笑いはどうでもいいかもしれません。しかし、恵まれずに悪戦苦闘している人たちとっては、松本さんのお笑いは応援歌なんですよ。
関西の下町で、浜田さんとコンビを組んで、お笑いで天下を取った。これは浪速のド根性を体現したヒーローなんです。大海に漂う漂流者となった自分に投げられた浮き輪なんですよ」
松本の後輩芸人にも声を上げて欲しいと訴える。
「彼の背中を追いかけてお笑いの世界に入ったという芸人さんは、たくさんいるはずです。SNSなどでもっと、松本さんがお笑いの世界でいかに偉大な人物かを発信すべきです。
巻き込まれるのが嫌で発言を控えているかもしれませんが、彼に憧れ、恩人と思うのであれば、彼の芸人としてのスゴさと影響力を、情熱を込めて発信すべきだと私は言いたいですね。いちエロ事師の私だって申し上げているんですから、みなさんも、もっと勇気をもって発言すべきですよ」
村西が公正を求めるのには理由がある。
「昨年、東京都では年間44億円の現金の落とし物が交番に届けられているとニュースになりましたが、そんな平和な国は世界で日本だけですよ。私が携わるAV業界は、こういった日本の安全で豊かで平和な社会、公徳心・正義感があってこそ成り立つんです。人の告発が飛び交う寂しい荒んだ社会なんか、誰も望みませんよ。そのためにも私は警鐘を鳴らし続けたいんです」
今後も応援を続けると語る村西は松本にメッセージがあるという。
「“ありがとう、松ちゃん”ですよ。彼は多くの人に元気や笑顔を与えているんですから。なんとしても戻ってきていただきたいんです」
熱く思いの丈を語る村西監督。彼のエールは松本に届くのか――。